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能登の酒を止めるな─#日本酒のできごと(2024/1/1-2/4)

「日本酒のできごと」は、日本酒にまつわるニュースや動向を週1でまとめたマガジンです。ごはん同盟のシライジュンイチ(@hair5mm)が、毎週月曜に更新しています。

のはずですが、年末年始の怠惰な生活で一度ズレてしまったペースを立て直すのは難しく、週1更新が月1更新となってしまいました。これはよくない。

今週飲んだお酒は、新潟・柏露酒造「柏露 純米大吟醸 無濾過生貯蔵原酒」。上野御徒町の吉池で、店頭販売してるところで買いました。吉池は新潟酒のラインナップが本当に素晴らしい。本当は冷やして飲んだほうがよいのかもしれないけれど、ぬるめの燗でもうまいです。

「酒蔵」のできごと

2024年1月1日に起きた能登半島地震で能登半島の酒蔵は甚大な被害を受け、酒造りが困難な酒蔵も多いようです。そんななか被災した酒蔵を支援する動きが始まっています。

・能登の酒を止めるな!被災日本酒蔵共同醸造支援プロジェクト【第一弾・2024春】

・奥能登の被災酒蔵、残った「もろみ」を救え 県内外から支援の手

・能登に駆けつけたのは600キロ以上離れた宮城の酒蔵だった

・日本酒「獺祭」の蔵元、石川県に1億円寄付「お酒は社会と常に共に」

・「がんばるぞ輪島」を応援! 震災を生き抜いた「輪島塗」をはせがわ酒店で販売


・「NEXT5」活動休止へ…「将来を見据えた発展的解消」

酒蔵の地域コラボプロジェクトの代表格だった、秋田の「NEXT5」(秋田醸造、新政酒造、栗林酒造店、福禄寿酒造、山本酒造店)が活動休止。NEXT5を知ってから秋田酒のイメージがぐっと上がった気がする。


・ふなぐち初の大吟醸『菊水大吟醸生原酒ふなぐち』2024年3月9日解禁。

みんな大好き「菊水ふなぐち」に、大吟醸生原酒が登場。発売50周年の特別企画っぽい商品だから、この機会を逃すと多分もう飲めないかもしれない。箱買いしようかな。


・上川大雪酒造「オーガニック日本酒」発売 JAS認証取得

2022年の法改正までは、有機JAS認証の酒米で日本酒を造っても、日本酒は認証の対象外で「有機JAS認証の日本酒」とは言えなかったんですよね。海外輸出を前提として、有機JAS認証を取得した酒蔵で製造した「オーガニック日本酒」が、これからもっと増えそう。


・スパークリング日本酒「澪」ロゼの限定フレーバー、爽やかで甘酸っぱい“いちご風味”

日本酒を普段飲まない人たちのなかでの「澪」の人気は、あなどれないし、本当に売れてるのよね。


「国内」のできごと

・ユニクロ UTコレクション─ 酒コレクション

100年以上続く由緒ある酒蔵とのコラボTシャツ。これは完全にインバウンド狙いのデザインだよな。


・早朝に搾ったその日に楽しめる縁起酒「立春朝搾り」が35都道府県43蔵で発売

節分の2月4日早朝に搾ったお酒を、その日のうちに楽しめる「立春朝搾り」。しぼりたての生酒好きにはたまらん企画だし、日本酒を待ちわびるというのも風情があって良き。


・マイナス5℃にこだわり抜いた日本酒を厳選 ECサイト「零下」オープン

マイナス5℃はお酒が凍る一歩手前の温度。この温度で保存していくと、緩やかに熟成されていくそうな。


・「愛国3号」復活プロジェクト 600粒の籾からいよいよ日本酒に

明治・大正期に「亀ノ尾」「神力」とともに米の3大品種と言われた「愛国」。それを栃木県の気候に合わせて改良したのが「愛国3号」。


・にいがた酒の陣、チケット完売

3/9(土)・10(日)に開催される「にいがた酒の陣」は、販売開始後にチケットが即完売。私は、3/10(日)午後の部で参戦しますー(9年振り4回目)


「海外」のできごと

・23年日本酒輸出額 各国で反動減・消費低迷、14年ぶり前年割れ

日本酒の海外輸出で食中酒としての魅力を推すのもわかるけれど、ガチガチのペアリングだけで合わせるのは窮屈。日本酒はもっと“弛緩”の酒であることも伝わってほしい。あと、国内消費量の減り具合よ。。。


#編集後記

2023年に呑みきった日本酒は63本でした。

昨年の72本に比べて減っているのですが、これは四合瓶だけを数えた数字。2023年は燗酒にハマり、一升瓶で買うことも増えたのですが、ちゃんと記録をとってなかったので酒量自体は減ってはいません。むしろ微増。

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読んでくださってありがとうございます。 おいしいごはん生活を探求すべく、あたらしい食材やお酒を試したいと思います。