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池島行きのチケット売り場の前で号泣した話

私が初めて一人旅したのは

29歳という
女の子のいろんな時期が重なる

お肌の曲がり角曲がり終えたくらいの時期でした。


まだカメラも持ってなくて


でもネットで見た廃墟写真にあった池島の廃アパート群に恋焦がれて


一人でドキドキしながら向かった訳です。


あの時の私には遠過ぎた長崎県。


頑張って港に着いたけど

チケットの買い方わからんのよ

ていうか売り場がわからん。


カウンターもいくつかあって

でもほとんどシャッターが閉まってる。


人見知りだったあの頃の私は


ひとつだけ開いてたカウンターを見つけ、


決死の覚悟でカウンターにいた受付のおじさんに


『あ!あの!!乗船チケット買いたいんですが…!!』って

言ったら


『時間がまだやろが!!!!』って怒鳴られてカウンターを閉められた。



ホルモンバランスぶっ壊れぎみの29歳一人旅独身女は


あまりの衝撃にチケット売り場から外に飛び出し



チケット売り場の前の
広場の段差に座り込み



あまりの悔しさに

号泣しながらそのカウンターの船の会社をネット検索し

嗚咽しながらクレームを入れました←



電話に出たのは別の優しそうなおじさんで、


号泣しながらブチギレる女に


『そんな言い方したの?ごめんね本当にごめんね』
と謝ってくださり、


『池島行きの船のチケット売り場そこじゃないよ』
って教えてくれました。


その節は本当にごめんなさい。


全部ホルモンのせいです。


そして無事教えてもらったカウンターで乗船チケットを購入し、

やっと憧れの池島に着いたのでした。


あの頃の私に言ってやりたい。


おまえ一体どうしたんや。
落ち着けと。


そんなこんなで
こちらがその時スマホで撮った池島の8階建てアパートになります。



天気悪いですね!!



この旅をきっかけに廃墟にどっぷりハマり、すぐに一眼レフカメラも購入するのでした。


女って本当ホルモンに支配されてるよね。
港で泣き崩れてる女怖すぎるやろ。

みんなもメンタル鍛えていこうねって話でした。


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