偏質的俳句鑑賞-第七十回 夏めくや合せ鏡に走る虹-久米正雄『久保田万太郎 久米正雄互選句集』

合せ鏡と聞くと学校の怪談とか恐ろしい感じがするが、この句においては幻想的な感じに使われている。
合せ鏡であることを考えると虹は何重にも何重にもなっているのだろう。
それに主人公は気がついた。雨が止んだ昼下がりぐらいの虹を見て夏だなぁと実感したのだろう。
ちなみに久保田万太郎と久米正雄の相互選句句集から引いたが、この二人は仲良かったんだなぁとしみじみ思った。
それだけです。次回も良ければ読んでください。

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