少し早めの敬老の日
明日が敬老の日なのだが、いろいろ都合をつけて今日我が家でお食事会を開いた。あいにく、妻の両親は都合が悪く次回になったが、僕の両親は都合をつけて遊びにきてくれた。
玄関のチャイムがなると、息子は玄関までダッシュして両親を家の中まで招きいれると、妻に知らせにキッチンまで走っていく。
「ようこそ、我が家へ」冗談をいい玄関へむかうと、父からケーキを手渡された。
「ご招待ありがとう、玄関を孫に開けてもらえてよかったよ」と顔をほころばせた。
昔はこんな人じゃなかったのにと思ったが、孫ができると人は変わるらしいので特に何も言わなかった。玄関に最初に僕が出ていたらどうなっていたのでしょうか?
家の中では、母がずりばいが上手にできるようになった孫娘を抱き上げて、うれしそうにはしゃいでいた。あなたは昔からそんな性格でしたね、でも孫娘の顔は強ばっているのが見えていますか?
そうこうしているうちに、妻にキッチンに呼ばれた。ちらし寿司やお吸い物をテーブルに運ぶように指示を受けたので、一家の大黒柱として存在感を出しながらテーブルまで料理を運んだ。最近の家には大黒柱はなく、壁で支えているらしい。家庭も一緒で、お互いに協力し合うことが大切だけど見栄も張りたい。
妻も両親も子どもたちに目がいき、僕にはあまり興味がないようだ。まぁ、それもそのはず子どもたちのほうが可愛いし成長著しい。
おいしい食事を食べて、お互いに近状報告をしたり、保育園で息子が、敬老の日の絵を描いたハガキが送られてきてうれしかったと教えてくれた。
お食事会の間、終始みんな笑顔で楽しいひとときを過ごすことができた。両親が買ってきたケーキを食べるときに、息子が口元にクリームをべったりつけて食べる姿も笑いをさそった。
両親の笑っている姿を見ていると、親孝行できていたら幸いだと心の中で反芻するのだった。
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