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短歌「プロにはなりたくない」

乱暴に母転がしておむつ替ふ介護のプロになりたくなくて

 家族であっても、介護の知識や技術は必要だ。間違った介護の仕方で不快な思いをさせてしまったり、最悪の場合は怪我をさせてしまったりするかも知れないから、知識や技術を否定しているわけではない。ましてや、わが家もお世話になっている介護のプロの方々を否定しているわけではない。

 ただ、私自身はプロのような知識をもったり、プロのように手際よく介助したりしたくないと思う。そんなふうになると、介護が仕事になってしまうような気がする。家族の介護は、仕事になってはいけないと思う。

 仕事ではないから下手だし、失敗もする。仕事ではないから手も抜く。家族の介護はそれくらいがいいと私は考えている。

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