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短歌「介護世代」

離れたる母介護する友もありをちこちわれらさういう世代

 東京と故郷の北海道を行き来して介護をしている友人がいる。定年前に仕事を辞して帰郷し、介護をしている友人もいる。一方で、すでにご両親とも亡くなっている友人や義父母の介護をしている友人もいる。その多くは大学生の頃知り合い、共に青春を謳歌した友人たちだ。あの頃、いまの自分たちの有り様を誰が想像出来ただろうか。少なくとも私は友人たちとそういう話をしたことはなかった。
 いずれによ私たちはいま、介護を担う年齢となった。それは時のめぐりであり、否応もない。だが、ヤングケアラーや若者ケアラーと呼ばれる人たちはまだその時ではない。少しでも彼らに自分のために使える時間があることを願う。

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