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俳句「人生足別離」

古書店をめぐり歩ける薄暑かな

 学生時代の楽しみの一つが古本屋めぐりであった。こんな思い出を詠んだ句を出すのは、空茶さんが「本との別れ」という文章を載せておられたからである。( ため息俳句 本との別れ|水曜日の窓辺 (note.com) )

 今まで数度の引っ越しをしたが、そのたび本だけは捨てられなくて増えていく一方だった。だが、私もそろそろ蔵書を減らそうかと考えている。独身の私が姉より先に死ねば、残された本の整理は姉の負担となる。リウマチの姉に重い本の整理をさせるのは酷だ。

 と言いつつ、もし近くに古本屋街でもあろうものなら、また買ってしまうだろうな。幸いにも書店がなくなってしまった町に住んでいるので、幸いにもその心配はないが……。

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