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俳句「いちご今昔」
甘からず苺も恋も昭和の日
今年もわが家の苺が実った。今年もまた酸っぱい。プランターで作るようになってから4年になるが、いまだに甘い苺が作れない。ただ、昔の苺はこんなものだった。平成・令和生まれの人たちには想像も出来ないだろうが、苺に練乳をかけたり、潰して牛乳と砂糖を混ぜたりして食べることも多かった。苺を潰すためのスプーンだって売られていた。品種改良によって、苺は甘く大きくなって、練乳も砂糖も不用となった。
恋のほうは、昔もいまの苺ほど甘い恋を経験した人はたくさんいただろうけれど、わが恋は苺と同じく酸っぱかった。もっとも、こちらは、練乳をかけることもスプーンで潰すことも出来ないから、甘い恋の経験はない。
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