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26歳のクリスマスイブ、薬を飲んだら救急搬送された②

サンタさんにプレゼントの中身を間違えられた私は、26歳のクリスマスイブ、アナフィラキシーショックを起こして、救急搬送されました

初めての入院、初めてのICU

アドレナリンを打っていったん症状が治まったものの、私はICUに24時間入院することになりました。

というのも、アナフィラキシーショックは一次発作(最初の症状)が落ちついたあとに、二次発作(二相性反応)が起こる可能性があります。

この二次発作は、一次発作よりも命に危険がおよぶため、万が一発作が起こった時に備えて、ICUで経過観察をしなければならないのです。

この時点では、アナフィラキシーの原因が判明していなかったので、水以外は口にできず、腕には点滴、口には酸素吸入器。

まさか、初めての入院がICUになるとは思っていませんでした。

(請求金額にもびっくりしました泣)

原因は、まさかの薬!?

二次発作を起こすことなく、無事に退院できた私は、原因を探すためにアレルギー検査を受けました。

アナフィラキシーを起こす直前、私が口にしたものは、きつねうどん、リンゴ、そして「カロナール」という解熱剤です。

小麦粉、大豆、リンゴなど、食べ物のアレルギーは確認されなかったため、原因はカロナールと断定されました(※)。

※薬は体内に入ると成分が変化するため、アレルギー検査で特定することは難しいそうです。他にアレルゲンがないことを確認し、薬アレルギーと診断されます。

ハチや食べ物でアナフィラキシーが起こることは知っていましたが、薬でも起こるとは、このとき初めて知りました。

ちなみに、最も死亡率が高いのは、薬によるアナフィラキシーなのだとか。わーお。

カロナールのアナフィラキシーは珍しい

これ以降、私はお薬手帳を常に携帯し、病院や薬局で必ず提出します。

すると、初めて担当してくれる看護師さんや薬剤師さん、お医者さんは、目を輝かせてこう言います。

「カロナールでアナフィラキシーなんて、珍しいですね!」と。

実はカロナールは、副作用(アナフィラキシー)をとても起こしにくい薬とされています。そのため、子どもや妊婦さんでも服用が可能です。同じ解熱剤でも、ロキソニンの方がずっと副作用が起きやすいです。

また、副作用の心配が少ないことから、カロナールと同じ成分が、市販薬によく入っているのです。そのため、私は市販薬は一切服用できません。自力で治せそうにない場合は、必ず病院にかからないといけないのです。

ちなみに、私はロキソニンは大丈夫。どんなことになってるねん、私の体。

ためらわずに救急車を!

ここまで読んでくださった方には、少しでも大変さが伝わったかと思いますが、アナフィラキシーは迅速に適切な処置を施さないと、死にます。マジで。

私はたまたま職場にいたから助かりましたが、当時は一人暮らしだったので、自宅だったら・・・と考えただけで、ぞっとします。

少しでも心当たりのある症状が出ていたら、即座に救急車を呼んでください。

また、アレルギーとわかっている場合は、決してそれを食べない・食べさせないでください。普段は症状が軽くても、私のように風邪などで免疫力が落ちている時だと、症状が悪化する場合があります。


それにしても、最強のクリスマスネタだと思いません?笑

これより強烈なクリスマスエピソードをお持ちの方、いらっしゃったら教えてください。


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