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26歳のクリスマスイブ、薬を飲んだら救急搬送された①

今日は、薬を飲んだために死にかけた話です。

薬物じゃないですよ、ちゃんとお医者さんに処方された薬ですよ。

記憶があいまいな部分もありますが、覚えている範囲で書きます。

熱があったけど仕事を優先

26歳のクリスマスイブ、私は気になるあの人とのデートへ・・・なんてことはなく、数日後に〆切が迫った仕事に追われていました。

ところが、このタイミングで38度以上の熱を出してしまいます。担当者の自分がいかなければ〆切を守れないと、病院に行って解熱剤を処方してもらいました。

用法・用量を守って、食事をしたあと薬を飲んだ私は、まだフラフラしながらも出社して仕事にとりかかりました。

なんか体がかゆい・・・えっ!?

仕事を始めて15〜30分ほど経った頃、ふと腕がかゆくなりました。

肌が弱いので、かゆみを感じるのはよくあること。パソコンの画面から目を離さず、いつもどおり掻こうとすると、ボツボツ(発疹)があることに気づきました。

あれ?と思って腕を見てみると、直径5センチもある大きなボツボツが、両腕にたくさんできていました。

こんなボツボツみたことないぞ!? と驚いたら、次は太ももがかゆくなってきました。

まさか・・・と思ってトイレにかけこみ確認してみると、太ももも同じように大きなボツボツだらけでした。

なんだこれは。おかしい。

とりあえず席に戻ろうと思ったら、急に気持ち悪くなってきました。もともと熱でフラフラしていましたが、明らかな吐き気と、立ち上がるのも辛いほどのめまい。

なんとか席に戻ったものの、机につっぷしたまま、起き上がれなくなってしまいました。

息が苦しい、腕が動かない

まわりの人が「どうしたの!? 大丈夫!?」と声をかけてくれますが、「やばいかも・・・」と話すのがやっとの状態。

どんどん呼吸は荒く苦しくなり、両腕の肘から先は紫色に変色(たとえるなら冷たい海に入った時の唇の色)、しびれてまったく動かせません。あとから聞いた話では、顔も赤く腫れていたそうです。

すぐに救急車が呼ばれ、救急搬送されました。

意識はうっすらとあり、苦しみながらも、初めての救急搬送だったので「ストレッチャーすげえ、寝たまま運んでもらえるんだ」と感心してました(おい)。

たしか運ばれている最中に、「アナフィラキシー」という単語を聞いたと思います。

そう、私は死に至るおそれもある、アレルギーの中でも最も重篤な症状である「アナフィラキシーショック」を起こしていたのです。

異常な低血圧、針が血管に入らない

アナフィラキシーを起こしたら、すぐさま症状を抑えるために「アドレナリン」を打つ必要があります。

ところが、運び込まれた時の私の血圧は、上が80ほど(通常は上が120、下が80)。低血圧のため、腕の血管に注射針が入りません。

そこで右太ももの付け根の大動脈から、アドレナリンを入れることに。

荒れた呼吸が一瞬止まるほど、痛かった・・・。

アドレナリンを入れてしばらくすると、腕のしびれがとれ、呼吸も安定してきました。

(長くなったので続く!)

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