義弟のこと㉟
・先ほど、奥さんは実家に行くために出発していった。義弟の嫁が、夫が残したものを手放す算段をしていることが発覚して以来、「いやだ―、あの人と同じ空気を吸いたくないー」と言うようになった。いやなら行かなきゃいいのに、と思うが、それよりもお義母さんへの心配が上回ってしまうのだ。しかしそのお義母さんにしても、いくら「同居しよう」と言っても聞く耳を持たず、「一度嫁に出した娘の世話になったら世間に笑われる」などと言われる始末だ。
・お義母さんもそうは言いながら心細いときもあるようで、奥さんが予定の時間に到着しないと、「〇〇(奥さんの名前)はどうした?」と私に電話をかけてきたりする。(最近私のところに電話がないので、「どうしたのかな」と奥さんに聞いたら、「あなたが共産党支持なんで、話したくないみたいだよ」ということのようだ。)先日のお義母さんとの会話で、何か誤解があったみたいだ。お義母さんが共産党嫌いなのは聞いたが、私が共産党支持とは言った覚えはない。支持政党はどこかと言われたら、れいわ新選組だ。もちろん共産党も応援してるけど。そのあたりのことが言葉のあちこちに染み出していたのだろうか。
・まいったね。一度このあたりしっかり話しておきたいが、もはやお義母さんと正確に意思疎通ができるか自信がない。しかしいずれ我々夫婦が実家に移住して一緒に暮らすことになったら、その前に十分なコミュニケーションを図る必要があるのではないかと奥さんに言ったら、「そんなの無理。どうしようもないよ」とすっかりあきらめ顔だ。やれやれ。しかし、話すべき時に話すべきことを話しておかないと、大体ろくなことにならないのは、最近いやというほど経験しているのだ。あんまり頑張りたいことではないが、頑張らないとな。
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