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これからのキャリアはどれだけの物語を紡いできたか。 情報じゃなくて物語を届ける。

noteで人気のある記事を読んでいると、どれも書き手の感情やこれまでのその人の歩んできた歴史を元に書かれているものが多いように思う。

知りたい情報へのアクセス方法はもうみんな知っている。検索すればー何なら検索しなくてもTwitterなどを通じて自然と入ってくる。そういう状況になった時に、人は知りたいものじゃなくて、「誰が言ったことなのか?」と書き手で情報を選り分けるようになったのだと思う。

だから、情報だけ伝えているものよりも、書いた人の人となりが分かるものが支持されているのだろう。

これからのキャリアというものは、所属した場所の経歴じゃなくて、どれだけの物語を紡いできたか、それを伝えることが指標になると思う。

何も多くの人に読まれる文章を書こうとしなくても良い。自分だけが読む文章としてこれまでのことをまとめておいても良いだろうし、デザイナーであればポートフォリオをきちんとまとめるのでも良いと思う。とにかく自分は何をきっかけとして、何をやってきた人間なのか、それを伝えられる人間になる必要がある。

重要なのは「何故、自分はこれをやっているのか?」そういう感情的な部分が残ることだと思う。

逆に、周りの人を見ていてこうならないようにしようと気を付けたくなるのは、聞かれてもいないのに自分が過去所属していた会社のことを話しだす人たちである。そこで学んだ何かがあるのであれば、それを具体的に話せば良くて声高らかに所属名だけ語る必要はない。

Tell your story

英語の面接で聞かれる決まり文句。これまでの自分の体験を伝えてください、ということだけれど、最初に聞いた時は、"story" 物語と同じ単語が使われているのが素敵だなと思った。経験を順序よく語るだけじゃなくて、自分の思いをそこにのせないといけない。

今は誰かの個人的な物語に飢えている時代なのかもしれない

例えば、しおたんのことは私が喋らなくてもnoteを読むような人なら知っているだろうけど、彼女はただWebメディアのノウハウを発信するのではなくて、彼女が大学時代にアートのフリーペーパーを出して、どんな思いで企業に就職しーという彼女の個人的な思いと歴史を発信している。だから支持されているのだと思う。

また、自分の物語を伝える努力をしている人は、人の物語にも敏感なように思う。だから、支持を得ている記事を書いている人は、人が体験したことを伝えるのも上手だし、積極的に他者の良い部分も共有している。

noteにおける情報商材とそうじゃないものの違い

noteで情報を売ることについて、情報商材と何が違うのか?という問題提起を時おり目にする。

私が個人的に考える情報商材とそうじゃないものの違いは、その売られている情報は、書き手自身が体験したことかどうか?ということだと思う。身をもって失敗した経験、成功した体験、そこにかけた時間が紡がれた物語にはお金を払う価値がある。

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特にこの記事にオチはないのですが、最近いろんな人が自分の物語を書いているな、と感じて書きました。

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