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インドの教えに関心した話

小さい頃から教えてられてきたモラルのひとつ。
「人に迷惑をかけてはいけない」という教え。
日本という国ではなるべく人に迷惑をかけないよう教えられ、それが当たり前のこととして皆が無意識下で気をつけて行動している。それが日本人の美徳みたいに言われることもある。
おかげで海外へ行くようになった最初の頃はどこの国へ行っても他人への配慮が薄いと感じることが多かった。無神経、自分勝手、良く言えばおおらかだろうか。でも結論から言うとそれは彼らの意識が薄いのではなく、ただ単に日本人の意識が強すぎるのだと分かった。
一体その違いはどこから生まれるのだろう。

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先日インドの教育に関しての話を聞いて、これはヒントになると思った。
日本では子供の頃から人に迷惑をかけてはいけないと教えられる。これがインドでは「人は生きていく以上、他人に迷惑をかけて生きていくのだから、もし他人に迷惑されてもそれを許しなさい」と教えるのだという。
迷惑をかけてはいけないのではなく迷惑かけてしまうのが当たり前という前提。日本とはまったく逆の発想だった。律することよりも、許すことを優先する。ダメなのは当然だからそれを受け入れようと。これだけでも心のゆたかさは違ってくるように思う。インド人のこの教えをとても素敵に感じた。
人はダメな生きものなのだと受け入れる考えは実は日本人も好きなのだ。あいだみつをの「だって人間だもの」が多くの人に受け入れられたのはそういうことだと思う。

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インドという国のお国柄がよく分かるYouTubeチャンネルがある。登録者数56万人の「今日ヤバイ奴に会った」をご存知だろうか。現地にいる日本人がインドの屋台メシを面白おかしく紹介している。どの動画もとても面白く、インド人のスケールのデカさ、適当さ、おおらかさを知ることができる。今回の話の根底にあるものが動画を通して理解できるかもしれないと思い紹介することにした。以下、どれも300万回再生を超える人気動画トップ3だ。

「インドのチャーハンの作り方」
https://www.youtube.com/watch?v=eL-AD46yJPw

「インドのサッポロ一番塩らーめんの作り方」
https://www.youtube.com/watch?v=-1jNKjn_3d0

「インドのたまご300個スクランブルエッグの作り方」
https://www.youtube.com/watch?v=HMgTWetPSQ4

屋台で食べ物を作っているだけの動画にもかかわらず不思議とインド人の人柄などが伝わってくる。そこには日本人が持ち得ない何かが詰まっている。

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日本とは出発点が違うインドの教育。
ゆたかさとは他人に対する寛容さなのかもしれない。
人は迷惑をかけて生きる生き物、自分も迷惑をかけて生きている。
そう考えるだけで器の大きい人になれそうな気がする。
他人に寛容な大人でありたい。


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