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動物好きが知っておきたい⁈10のこと(犬猫編)殺処分ゼロ≠犬猫問題の解決!?

こんにちは。Haiです。

「動物好きが知っておきたい⁈10のこと」!!


例えば

皆さんは、犬や猫が殺処分されているという話はご存知ですよね。

では、

「殺処分ゼロ」≠「どの子にも幸せな家庭がある」

「殺処分ゼロ」=「行政の殺す数がゼロになっただけ」

殺処分ゼロが、犬猫問題の解決を意味しないことをご存知でしたか?

恥ずかしながら私は、調べてみるまで知りませんでした。


今回は、こういった犬猫に関する話を10項目に分けてまとめていこうと思います。

今後犬や猫と関わる時に、きっと役に立つ話だと思いますし、知らず知らずのうちに犬や猫を苦しめてしまわないために、ぜひ知ってもらいたいです。

①殺処分数は50年前と比べると、97%減!?
②譲渡までの道って?
③野良猫TNR?
④多頭飼育崩壊?
⑤パピーミル?ブリーダー??
⑥ペットショップ?
⑦引き取り屋?
⑧飼う前に知るべきことって?
⑨飼い始めてからに大切なことって?
⑩動物病院は高い? 

では①から順に、詳しく見ていきましょう。

(今回は①から④までです。)

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①殺処分数は50年前と比べると、97%減!?

始めに言っておきたいことがあります。

平成30年度の殺処分数は、全国で

<38,000頭>

( ゚Д゚)<多くない?!多い!!!!


でも、50年前はもっと多かったのです。

昭和49年の殺処分数は、全国で

<1,221,000頭> (゚Д゚;)


(・_・;)
え??多すぎるよね?やばくない???
(心の声)


失礼しました。もはや、どのくらい多いか想像できないくらい多いですね。

50年でここまで減ったのは、

保健所
動物愛護センター
民間の愛護団体

こういった団体の懸命な啓発活動・保護活動のおかげです。

よく、保健所は悪・愛護センターは悪とされていることを見かけますが、元はと言えば捨てた人、無責任な飼育方法が悪いのであって、だれも、殺処分したくてしているわけではないのです。殺処分しなければ、収容された犬や猫はどうなるのでしょうか。

犬や猫が生きるためには、場所もお金も適度な刺激も必要になります。

・快適に暮らすためのケージ(個人が安心できる場所)
・ある程度自由に動き回れる空調設備の整った室内
・餌や水
・犬を散歩に連れていく時間
・退屈させないように、遊べる場所や遊んであげる時間


犬や猫をただ生かしておくだけ、殺さないでいるだけでは、犬や猫のQOLを守ることはできないのです。

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②譲渡までの道って?

犬や猫が保護されてから、譲渡に至るまでの道をいくつか紹介したいと思います。

まずは、犬や猫が保健所や動物愛護センターに持ち込まれます。

動物愛護センターでは「譲渡会」を行っています。譲渡会という名前ですが、その場で譲渡が行われるわけではありません。保護犬、保護猫と新しい飼い主との「出会いの場」を作っているのです。


基本的に譲渡会では、その場で犬や猫を連れて帰ることはできず、いくつか段階を踏んで、お迎えすることが可能となります。

※各動物愛護センターや団体によって細かい違いがあるので、譲渡会に参加してみたい方は事前に調べてみることをお勧めします。


保健所と動物愛護センターは、地方自治体が運営していますが、民間団体もたくさんあります。

民間団体は、基本的に、動物愛護センターから引き取り、飼育しています。先ほど紹介したように譲渡会を開催して、最終的に譲渡するという団体もありますが、幅広い活動をしている団体もあります。

その幅広い活動のうち、私の知る限り最も楽しい活動。私個人が皆さんに是非知ってもらいたい活動を一つだけ紹介します。それは…

保護猫カフェ
愛護センターから引き取った猫で、人馴れした猫と触れ合える場を提供する。訪れた人が猫をもらいたいと思えば、段階を踏んで譲渡する。

完全に個人的な意見ですが!「保護猫カフェ」ものすご~く癒されます❤︎

☆☆☆

犬や猫が再び飼育放棄されないように。

譲渡は慎重になります。


「譲渡ってめんどくさい。」

そんな声が聞こえてきそうです。

でも、

その場でお金さえ出せば、どんな人でも買えてしまう

これだって、なんだか怖いと私は感じます。

お金がなくても
時間がなくても
犬や猫の育て方について全く知識がなくても
虐待するつもりであっても

買えてしまうのですから。

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③野良猫TNR?

実は、保健所や動物愛護センターに持ち込まれる犬や猫のうち、飼い主が持ち込むケースは全体の10%から20%なのです。

残りの犬や猫はどこからくるのか。

脱走(逸走)
迷子
捨て犬・捨て猫とその子孫
外でいつのまにか繁殖した犬や猫とその子孫

こういった経緯で増えてしまった犬や猫が殺処分されています。

①で、殺処分は平成30年度は38,000頭であると述べましたが、その内訳は

子猫20,000
子猫以外の猫10,000
8,000

すごく大まかですが、大体このようになります。

(ここで言う子猫とは、離乳前の猫のことを表しています。)


猫が多いです!!!!!!!!(わかる)


猫は繁殖力が強く、一頭のメス猫がいれば3年後には2,000頭以上にまで増える可能性もあります。

実際には、猫にとって外で生きることは過酷であり、まだ小さいうちに死んでしまう猫が多いのですが、それでも繁殖力の強さゆえ増え続けてしまっています。

「殺処分は減らしたい。でも、今いる野良猫みんなに素敵な家族を用意することは、すぐにはできない。そう思っているうちに猫はどんどんどんどん繁殖する。」


どうにかしようと始まった取り組みがTNRです。

Trap 捕獲
Neuter 不妊・去勢手術
Return 元の場所に返す

今いる猫たちを家に迎え入れることができなくても、これ以上増えないようにすることで殺処分を減らすことができる。


「野良猫のことはわかった。そうすると、猫を不妊去勢手術すれば、飼っている猫を外に出しても良いってこと?」

答えは、ノーです。

交通事故に遭う危険があります。
・動物虐待事件に巻き込まれる危険があります。
・猫同士の喧嘩でケガをする危険があります。
感染症のリスクが室内飼いの猫より高くなります。
迷子になって帰ってこられなくなる危険があります。

・猫が遊びで小鳥や虫を捕獲することで、生態系に影響を与える危険があります。(※猫は、食べるためでなくとも捕獲します。)

・外でおしっこやうんちをして、近隣住民に迷惑がかかります。

(※肉食動物である猫の糞尿の臭いを侮ってはいけません。猫を飼っている人が飼い猫の糞尿の臭いが気にならないのは、猫トイレの消臭効果と、猫トイレの掃除をしているおかげであって、外での被害と同じように考えることはできません。)

・鳴き声がうるさいと近隣住民に迷惑がかかります。


近隣住民の話を書きましたが、猫には罪がないのに猫が嫌われてしまうのは悲しいですよね。猫嫌いを増やさないことも殺処分を減らす一つの方法だと私は思っています。


「うーん、猫の完全室内飼育は可哀想…?」

これも、ノーです。

猫は、テリトリーを持つ生き物です。
餌・水・安心できる寝床が整っていれば、屋外に放つほど広いテリトリーを持つ必要はありません。

確かに、生まれてからずっと野良猫として生きていた猫にとって、室内はテリトリーではないので、ストレスを感じてしまうかもしれません。

しかし、生まれたときから完全に室内で飼われている猫にとっては家こそがテリトリーです。

そのため、わざわざ外に出たがろうとしません。飼い主さんが猫を外に出す必要はないのです。


ただ、単純に外に出さなければ良いという話でもありません。

猫と遊んであげたり、キャットタワーを設置したりすることで適度な刺激を与え、猫を満足させてあげてくださいね。

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④多頭飼育崩壊?

多頭飼育崩壊とは、飼えるキャパシティーを超えて飼育している状態のことで

衛生管理
十分な餌・水の確保
病気やケガの治療
不妊・去勢手術といった繁殖管理

こういったことが行き届かず、動物虐待のようになってしまった状態のことを言います。

(繁殖の管理ができなかった結果を意味することが多いですが、繁殖した結果に限らず、「殺処分されるのは可哀想だから私が引き取る!」と引き取り続けた結果生じるケースもあります。)

これは、具体的に何頭以上飼育していれば多頭飼育崩壊となるのか。その明確な基準はありません。

飼育スペース
経済力
人手
一頭に費やせる時間

このような要因が組み合わさって、適切な管理ができなくなった時

「多頭飼育崩壊」となります。


はっきり申し上げて、多頭飼育崩壊の現場にいる犬や猫は幸せとは言えません。

にゃんぱく宣言でも発信されていましたが、「飼えない数」を飼わないでください。

そして、身近に多頭飼育崩壊の疑いを感じたら躊躇わず、管轄の保健所や動物愛護センターにご連絡ください。(繁殖管理ができていない時、犬や猫はそのお家でどんどん増えてしまいます。)

よろしくお願いいたします。

______________________

①から④まで述べましたが、思いがけず長くなってしまいました。

ここで一旦終わりにします。

「知らなかった」という人が一人でもいればnoteクリエイター冥利に尽きます。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

Hai


参考


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