見出し画像

Impossible Creatures

邦訳作品Katherine Rundell著、刊行日:2013年9月14日、ジャンル:児童書ファンタジー、ページ数:368、対象年齢:10才以上

同作者の邦訳作品:『テオのふしぎなクリスマス』(ゴブリン書房)、『オオカミを森へ』(小峰書店)

受賞:The British Book Awards児童書部門、ウォーターストーンズ(全国チェーン書店)Book of the year、Books are my bag読者賞など

あらすじ:少年クリストファーには不思議と動物たちが寄って来る不思議な力がある。ある年の休暇に、クリストファーは一人で祖父のもとに滞在するよう送り出され、祖父の家が魔法の生物たちが生きる異世界、多島海への入り口をずっと守ってきたことを知る。迷子の赤ちゃんグリフィンを見つけたクリストファーは、多島海からグリフィンを探しに来た少女マルに出会い、祖父に告げる暇もなくマルと一緒に多島海で絶滅の危機に瀕する魔法生物たちを救いに旅立つ。しかし、マル自身も多島海で殺し屋に追われていた。二人と一匹は魔法生物たちを絶滅に追い込み、魔法生物たちの生存の鍵を握ると目されているマルを殺そうとする人物の手から世界を守れるのか?

作家による書評
'There was Tolkien, there is Pullman and now there is Katherine Rundell. Wondrous invention, marvellous writing.' - Michael Morpurgo
「かつてトールキンがいて、それからプルマンが現れ、今、キャサリン・ランデルが登場した。すばらしい創作、すばらしい筆力」マイケル・モーパーゴ

感想:スリルと冒険とマジカルな世界を見事に描いた、英国ファンタジーらしい作品。イギリス国内での評価はとても高く、児童書の中では去年度でた作品で群を抜いています。児童書をこよなく愛し、子どもの本が持つ力は大人にも必要なものと信じる作者ランデルの愛おしくなるようなファンタジーを日本語でもぜひ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?