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イギリス在住の翻訳者です。リーディング、翻訳企画書のお仕事の依頼はこちらまで : y.uk.odec('Д')gmail.com (('Д')を@と置き換えてください) 訳書:『図説 お菓子の文化誌百科』(原書房・2022年)、『英国本屋めぐり』(サウザンブックス・今春予定)。

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最近の記事

Emily Wilde's Encyclopaedia of Faeries

Heather Fawcett著、刊行日:2013年10月、ジャンル:歴史ファンタジー、ページ数:368  あらすじ 20世紀初頭のケンブリッジ。優秀な学者で妖精のフィールド調査の第一人者ながら女性であることがネックとなって大学で安定したポストが得られずにいるエミリーと、風変わりでお坊ちゃん然としているのに人付き合いと裁縫が得意な大学の同僚バンブルビー。エミリーはずっと取り組んでいた妖精百科事典の執筆を完成させるべく北欧のちいさな村へ調査で滞在し始めるが、優秀でなんでもでき

    • Impossible Creatures

      邦訳作品Katherine Rundell著、刊行日:2013年9月14日、ジャンル:児童書ファンタジー、ページ数:368、対象年齢:10才以上 同作者の邦訳作品:『テオのふしぎなクリスマス』(ゴブリン書房)、『オオカミを森へ』(小峰書店) 受賞:The British Book Awards児童書部門、ウォーターストーンズ(全国チェーン書店)Book of the year、Books are my bag読者賞など あらすじ:少年クリストファーには不思議と動物たちが

      • Her Majesty's Royal Covenー女王陛下のコヴン

        著者:ジュノ・ドーソン、刊行日:2022年7月21日、ページ数:464、ジャンル:ファンタジー、オカルト/ホラーファンタジー、対象年齢:高校生以上(直接的な性的表現を含む)、キーワード:魔女、ウォーロック、コヴン、トランスジェンダー 著者について: ジュノ・ドーソン  イギリスの作家。本作のほかにはYA小説やノンフィクション作品があり、2018年に13代目ドクターが主人公のドクターフー小説版『The Good Doctor』、2022年にBBCオーディオドラマ版ドクターフー

        • The Language of Food 女性から女性へ、日々の料理をつたえることばを残すミッション

          著者:アナベル・アブズ、刊行日:2022年2月3日、ページ数:416、ジャンル:伝記フィクション、料理史、対象:中高生以上(マイルドな性的表現を含む) 著者について アナベル・アブズ   ジェイムズ・ジョイスの娘ルチア・ジョイスを主人公に父ジェイムズやサミュエル・ベケットとの関係などを小説にしたJoyce Girlでインプレス・プライズの新人作家賞、スポットライトノベル・アワードを受賞し、グッドリード・アワードなど数々の賞でノミネートされた。 あらすじ 時代は1830年代

        Emily Wilde's Encyclopaedia of Faeries

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        • 押し本録
          19本
        • 物語の食べ物・飲み物
          8本

        記事

          Bibliomaniac イギリス中の独立書店をめぐって横断・縦断を繰り返しながら振り返る本への愛と本爆買いの日々

          ロビン・インス著、発行日:2022年10月6日、ページ数:320、ジャンル:文学的紀行文、読書エッセイ、対象年齢:中高生以上 あらすじ 2021年の秋、コメディアン、俳優、作家のロビン・インスが物理学者(で元ポップロックバンドDリームのキーボードプレーヤー)のブライアン・コックスと行う予定だったトークツアーがパンデミックにより中止された。そこで何もしないよりはいっそ自著のサインイベントで独立系書店を100件回ってやろうと決め、当時の最新著書だったImportance of

          Bibliomaniac イギリス中の独立書店をめぐって横断・縦断を繰り返しながら振り返る本への愛と本爆買いの日々

          Under Milk Woodー語り直し「ディラン・トマスの奇妙な幻想世界」

          ディラン・トマス/ケリス・マシューズ著、イラスト、発行日:2022年11月3日、ページ数:88、ジャンル:詩 あらすじ:ラジオ番組として世に出たディラン・トマスの有名作品のひとつ、Under Milk Wood。ほかのどんなお話とも違う、寝付けない夜にする与太話のような不可解で不条理で珍妙で風変りな幻想世界のウェールズの村の、完全なる悪人でも善人でもない普通の人々のお話が次から次へと突拍子もない方向へ展開していく。この有名な詩を、トマスと同じくウェールズ出身の歌手ケリス・マ

          Under Milk Woodー語り直し「ディラン・トマスの奇妙な幻想世界」

          Babel——『バベルの塔、あるいは暴力の必要性』

          レベッカ・F・クアン著、刊行日:2022年9月1日、ページ数:560、ジャンル:歴史ファンタジー/政治フィクション、対象年齢:中高生以上 あらすじ(ネタバレ注意) 疫病が蔓延する19世紀前半の中国、広東である一家も次々病に倒れ死に、最後に残った少年も発病して息絶えようとしていた。そこへイギリスからやって来たロヴェル教授が現れ、「シルバーワーク」の魔法を使って少年の病を治す。教授の持っていた銀の棒には二言語で同じことを意味する言葉が刻まれており、力のある二言語のマッチペアによ

          Babel——『バベルの塔、あるいは暴力の必要性』

          健康に文化的に暮らせないのは私のせいじゃない!The Little Match Girl Strikes Back

          エマ・キャロル(文)、ローレン・チャイルド(イラスト)、刊行日:2022年9月15日、ページ数:208、ジャンル:フィクション、児童書・YA、ファンタジー、歴史物、対象年齢:9歳以上 https://www.waterstones.com/book/the-little-match-girl-strikes-back/emma-carroll/lauren-child/9781398523395 あらすじ 舞台は1887年代のロンドン。その数十年前に出され大人気となったマ

          健康に文化的に暮らせないのは私のせいじゃない!The Little Match Girl Strikes Back

          クラウドファンディング成立!

          3月下旬から3ヶ月に渡ってやってきたBookshop Tours of Britain(英国本屋めぐり)のクラウドファンディング、6月20日の終了時間からさかのぼること約1日前に無事成立し、最終的な達成率は114%まで上がりました。たくさんの支援と応援をいただき、本当にありがとうございます! これから来年春の出版を目指して、サウザンブックスさんと話を詰めていく予定です。クラファン参加特典のミニ冊子や、該当のリターン購入者限定のオンラインイベントについても企画を進めていきます

          クラウドファンディング成立!

          Bookshop Tours of Britain(英国本屋めぐり)の翻訳出版クラファンがあと13日で終了します!

          3月下旬からやっているBookshop Tours of Britain(英国本屋めぐり)のクラウドファンディング、残すところあと13日となりました。最後の一ヶ月で達成率はだいぶ上がりましたがまだ52%!ラスト数日の前に6割、7割を達成したいところです…。  というわけで、SNSなどでこのクラファンの情報を拡散していただけるよう、お願い致します!また、すでにご購入いただいたみなさん、この本の出版を実現するためにもお友達やお知り合いの本好き、イギリス好きさんをぜひお誘いください

          Bookshop Tours of Britain(英国本屋めぐり)の翻訳出版クラファンがあと13日で終了します!

          Bookshop Tours of Britain翻訳出版企画、クラファン始まりました!

          Bookshop Tours of Britainのクラファン、以下のサイトで3月22日から始まりました!開始一日で10%達成に到達し、なかなか幸先の良いスタートダッシュとなりましたが道のりはまだまだ長く続きます。これから3ヶ月間、この素敵なワクワクの詰まった本を日本語でお届けできるよう頑張りますので、ご支援よろしくお願いします。

          Bookshop Tours of Britain翻訳出版企画、クラファン始まりました!

          名古屋の本屋Reading mugさんとのオンラインイベント報告

          3月6日の日曜日、名古屋にあるセレクト本屋のReading mugさんと「The Bookshop Tours of Britain 翻訳本発行プロジェクト応援イベント!」と題してオンラインイベントをやりました。 ご参加くださった皆様、どうも有難うございました。 録画して後で見れたら…というリクエストを某所より頂いていたので録画してみようと直前にReading mugさんともお話ししていたのに、トークを始めて半分以上過ぎたところで録音ボタンクリックし忘れたことに気が付きまし

          名古屋の本屋Reading mugさんとのオンラインイベント報告

          クラウドファンディングが始まります!

          このnoteの推し本レビュー記事でも書いたBookshop Tours of Britain、その翻訳出版企画のクラウドファンディングが来月から始まります!いやー出版社さんに興味を持っていただいてもなかなかうまく行かなかったり、いろいろと紆余曲折ありましたが、サウザンブックスさんがクラファンからやりましょう!と言ってくださったおかげでついに告知ページをお知らせできる日がやってきました。 以下のページに本の内容紹介、クラファン開始の通知を受け取るための登録リンクが記載されてい

          クラウドファンディングが始まります!

          Strangeworld Travel Agency Book2:The edge of the ocean 異世界から冒険仲間が登場

          L.D.ラピンスキ著、刊行日:2021年4月15日、ページ数:272、ジャンル:児童書/ファンタジー、対象年齢:10歳~ あらすじ  ストレンジワールド・トラベル・エージェンシーのシリーズ第二巻。前回で数時間行方不明になったフリックは、両親から外出を厳しく制限されていた。だが、偶然ジョナサンとスーパーマーケットで再会し、フリックの母親にジョナサンが自分の旅行代理店で職業経験を積んでいるところだと説明して言いくるめ、再びストレンジワールドの会員として活動することになる。そこへ

          Strangeworld Travel Agency Book2:The edge of the ocean 異世界から冒険仲間が登場

          A Place to Hang the Moon 与え合い救い合う優しさが導く最高の場所

          Kate Albus著、刊行日:2021年2月15日、ジャンル:児童書/歴史フィクション、ページ数:320、対象年齢:小学校中学年から あらすじ  1940年、ロンドン。ウィリアム、エドマンド、アナの3人は12歳、11歳、9歳の兄弟姉妹。幼くして両親を亡くした3人を(書面上は)保護者として預かっていた祖母が子供達の今後についてなんの手配も残さず亡くなり、3人は財産がありながら大人になるまで一銭も自分たちでは使えない状態で取り残される。  ウィリアムたち3人は、祖母の弁護士の

          A Place to Hang the Moon 与え合い救い合う優しさが導く最高の場所

          ホビットたちと一緒に食べて飲んで旅するゲーム、「There and snack again」に挑戦

           作家、ジャーナリストなどのお仕事をなさっているネイト・クローリーさんという方が考案したゲーム、「There and snack」をご存知でしょうか。映画にもなっているホビットの冒険の原題『the hobbit there and back again』から名前がつけられたこのゲームは、映画ロードオブザリング三部作を一気に見ながら出てくるものをいっしょに片っ端から食べて飲んでいくというもの。冒頭からお茶を飲んだり、ケーキを食べたり、旅にでるや朝ごはんを作ったり…と色々出てきま

          ホビットたちと一緒に食べて飲んで旅するゲーム、「There and snack again」に挑戦