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【連載】 ~飲食店にクレームをした日~

いつもご覧いただきありがとうございます。
宜しければ、ご興味のある方はこちらも併せてどうぞ!
僕について自己紹介を最初に投稿しました。
随時更新する予定です。

ー僕もクレームをつけたことはありますー

早速、この前回から持ち越し(?)の話題について触れていきましょう。

僕は言い方に対して、とても気をつかっています。
それについては、前回のまとめに書いた通りで、

「飲食店が、お客様の家事の一部を担う」
それに対し
「代金を支払い、家事を代行してもらっている」

お互いにそんな気持ちを持って、店舗を利用したい。旨の話を書きました。

客として訪れたお店で心地よく過ごすか、不快感を持って過ごすのか。
それに関しては、お店のスタッフとお客様(今回の場合は僕が客側)は運命共同体と言っても過言ではありません。

昨夜は、顔見知りのお店へ伺ったのですが、大きな地震がありました。
什器や食器の心配をしてしまう辺り、前職の意識が抜けておらず、なんとも言えない気持ちと共に、常に持っていたい危機意識だなと思いました。

お店のスタッフは出入り口を開放し、逃げ道の確保をしてくれました。
災害にあった場合は、人命が最優先。
それは、人として絶対に忘れてはいけないですよね。

ーとある日のクレームー

よく「気遣い」「気付き」は基本の能力としてホールスタッフは求められます。
その気持ちが伝わってくるスタッフに対しては、飲み物や料理をこぼされた程度のことでは、しっかりと対応をしてくれるのも予想できるので、特に怒りは覚えません。

液体をこぼされた場合、例え少しいい服であったり、特別な日であっても。
火傷など、すぐに治らない外傷になったら、それはそれで凹むとは思いますが。時にミスは誰にでもあるものだと思います。

ピンチはチャンスと言ったもので、そんなエピソードから常連になった。
という話も少なくありません。

その日の気の持ち方で怒ってしまう人はいませんか?
相手も人間です。肉親にもそうやって怒るのでしょうか?
お互いに心の距離を縮めたら、そんな気にならないと信じています。僕は。

そんな中、嘘みたいな話が本当にありました。
東京に住んでいた頃の某チェーン店での話。
駅前にそのお店があっても、普段から前を通るのはほぼ閉店後。

その日は久々の早上がりで、ようやくそのお店で食べて帰る機会を得たと思いました。
コロナ禍の為、カウンターテーブルには仕切り板がありました。
テーブルの上が汚く、拭き上げが不十分でした。
僕が自分で拭こうにも紙ナプキンも補充されておらず店員さんに声を掛けました、
それくらいなら「あー、残念だなぁ」くらいしか思いません。
声をかけて拭いてもらえばいいのだから、その程度で判断を下そうとは思いません。

ただ、その日は他のお客様もまばらで、スタッフは明らかに立っているだけで手の空いている人がいました。
そう思ってしまうと同業なので流石に、粗探しをしてしまうのが人の性。

続けざまに、注文した物が届くまで時間が結構かかったり
厨房にボサボサの髪の毛がはみ出てるスタッフがいたり。
全ては同業者として、
「飲食がナメられるからそういうことはやめてくれ」
という気持ちになったからでした。

<<飲食店として、怖いのはクレームも無く、二度と足を運んで下さらない様なお客様が大半だということです。
「美味しくなかったなぁ」「店員さんが立ち話を常にしていたなぁ」という良くない印象のまま黙ってお帰りになってしまうこと。
後日、そのお客様が職場や家庭で「あのお店は良くなかった」などという
悪い噂は、すぐに広まってしまうもので、そのイメージを払拭するには相当な時間がかかるものです。

僕も何も言わずに、そのまま帰れば良かったのでは無いか。と思われる方もいるかも知れません。
その場では確かに何も言えませんでしたが、チェーン店でHPからの問い合わせフォームがあり、にメールのような形で、
「同業者として、飲食業従事者が舐められるようなことはしないで欲しい」
「チェーン店とう立場に胡坐(あぐら)をかかずに、お互いに飲食業の立場を上げていかなければならないと思う」
そう伝えました。

ー後日談 まとめー

そのお店からお詫びの返信メールは届いたのですが、やはり足は遠のき、
僕も地元へ帰る時期が近付いており、再来店することはありませんでした。
自分を含めた従事者が業界を盛り上げる意識は全体で守っていきたい。
コロナ禍という、時期が時期だけに今まで以上に気を遣って運営しなければならない中での出来事でした。

自分が誰かに注意をすることで、身の引き締まる想いをした。
そんなエピソードでした。

ですから、飲食業従事者には、
・いつでもクレームを入れて、改善を確認してくださるようなお客様は
 稀であるし、大事にしていきたい。
・改めてご来店して下さった際には、感謝と最新の注意を。

・一度、与えた悪い印象は払拭するのに何倍もの努力が必要になる
ということを常に意識していないと、業界の為にならない。

僕も、飲食業を再開するときには、肝に銘じてやっていきたいと思います。

次回は、逆の話題。
「こんなに安いのに、そこまでやって下さるなんて!」と、頭の下がる思いをした某チェーン店のスタッフさんの話です。

今回もご拝読ありがとうございました!
次回の投稿も、読んでいただけたらうれしいです。

ーTOP画についてー

イナゴの佃煮。
個人的な統計では、高齢になればなるほど抵抗なく食べる人の割合が多い。そんな料理です。
昨今、昆虫食が取り上げられることもありますが、ドライフードよりも調味料での味付け、香り付けが済んでいる分、食べ易いのではないかなぁ。と思います。

高校生の姪っ子2人は、「いなご」という言葉自体なんとなくしか知らない様で、教えると明らかに嫌そうな顔で拒否されました。
怯えさせたり、脅すつもりはなく、食育として、アナゴの生態や、肉食動物が食べるもの、犬を食べていた食文化の存在、と殺場や酪農家の存在など、目に見えないだけで色々なものを口にしているということを教えました。

ブロッコリーの話、ジビエ、すっぽんなどもあったのですが、聞くのも嫌そうだったので、やめておきました。
賛否あるとは思いますが、僕は必要な教養だと思っています。

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