見出し画像

【連載】~支払われた対価~

いつもご覧いただきありがとうございます。
宜しければ、ご興味のある方はこちらも併せてどうぞ!
僕について自己紹介を最初に投稿しました。
随時更新する予定です。

ーお客様は何に代金を支払っているのでしょうかー

意識している、していないに関わらず。
お客様は、美味しいご飯や飲み物を提供してもらいたい。
これは当然、飲食店ですので。当然の、最低限の要求だと思います。

でも、本当にそれだけでしょうか?

心地よいサービスと、気の知れた店員さんとのコミュニケーション。
仲間たちとの交流の場として、お酒をたしなみながら。
話し合い、接待のため。記念日だから。など

色々な来店動機はありますが。
ここは、僕の考えていることで結構、声を大にして言いたいのですが、
「家に帰ってやる、炊事と片付けの手間も買ってないですか?」
ということです。

あえて嫌な言い方をすると、自炊をする人はスーパーで高い食材を買い、
調理をして、片付けて。
(高いというのは、仲介業者が増えるので、一般的に飲食店が仕入れる価格よりも高くなるという意味です)

飲食店は、代わりに少し安価に食材を仕入れ、調理を担っていたり。
「普段は家で揚げ物をやらないから」
「スーパーにない焼き魚を食べたいから」
「たまにはプロが作るホンモノ(専門料理)を食べたいなぁ」
という気持ちに、応えてくれます。

調理を軽んじるつもりはないのですが、お店の方々は日々調理以外にも沢山のタスクを処理し原価、人件費、家賃などとにらめっこをしながら働いています。

ましてや、料理び質の割に値段が高すぎないか?という印象を与えてしまうと次回の来店動機を失ってしまい兼ねません。

ーお客様の期待よりも低いサービスの提供ー

伝えることが苦手で、この気持ちを正確に伝えられるか不安は残りますが、
あえて、飲食店を離れたので言わせて頂きたいことがあります。
「支払う対価は料理だけではなく、家事の一部を担って貰う為の物だった」
と捉えられないでしょうか?

どんな価格帯のお店かによって、その要望も変化するのか。
と思いきや、居酒屋の様な多様な料理を提供するお店と、とにかく料理の早い店(チェーン店)で求められていることが一緒だなと感じてしまうことがあります。

僕個人の見解としては、目に見えない部分での飲食店を理解してほしい。
というのが本心です。
それは、モノづくりを自分の手でしている人たち、サービス業に従事している人たちについても同様です。

製品だけを買う生活に染まってしまったら、是非ともそういった、
「作り手」の方々のことを考えてみてください。

ーチームワークを感じてー

同時に幾つものご要望を抱えて、振り分けてご対応をしていても、時間が掛かってしまうことがあります。
経営上、単純にスタッフの人数を増やして改善される訳でもありません。
当然のことながらスタッフ間では、動線、オペレーションの見直し、クレーム等の共有も、日々行っています。

目に見えないクレーム(お客様の表に現れない不満)への気付きの能力が飲食店スタッフには求められます。もちろんその対応力も。

お客様へのたった一言
「もう少々お待ちいただけますか?」や、
「あと、〇分程でお持ちいたします」という声掛け。
チームワークのいい店舗では、調理場スタッフへの状況報告など。
連絡と対応の速さという連携が印象があります。

(僕がどうしてもクレームを入れざるを得なかった。そんなことがあったのですが、それでも口調は穏やかに言うように心掛けて。というより、自然とそうなる質なんです。そんなエピソードがあります。その逆も当然あったので別に書かせて頂きます。)

ー調理時のマインドの作り方ー

閑話休題
僕も含めた調理スタッフが上司に叱責されていたのは
「気持ちの入っていない料理を出すな」ですとか
「家族が店に来たと思って料理を出しなさい」
「お前がテーブルまで持って行き、自信をもって提供できるのか」という、真理の言葉です。

そんなの当然だと思われる方が大半だと思います。
本当に業務に追われていると「はっ!」とさせられるのです。
そんな日もあったことは事実です。

それらの言葉を胸に刻んだ上で
「この料理いかがですか?」
「喜んでいただけますか?」
「どう?映えじゃない?」
というマインドで料理をお出しできたら、それほど前向きな仕事はありません。

ーまとめー

今日は、ある意味で中立の立場である、僕の思う
「飲食店に支払うお金の対価」(何に対して代金を支払うのか)
について書かせていただきました。

異論反論は心得ていますが、生き残るお店の特徴に、
「安心」「安全」「安定(または発展)」
した料理やサービスがあるのが当然だと思いますよね。

逆の言い方をすると、業務は違えど、調理スタッフ、ホールスタッフ共に
「お客様の生活の一部を担う対価を頂いている」のです。
スマートにスムーズに。

そのことを、お客様と店舗スタッフの両者が理解しあった上で、関係性を築けて行けたらお互いに気持ちよく店舗を利用できるのではないでしょうか? 
(利用:生活の一部として、収入源として)

本日は以上です。
ご拝読ありがとうございました。
またの投稿をよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?