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学びの場

学びの場

運良く、近くにホノルル美術館がある。 年会費を払い、会員になったので、 毎週通っている。

思いがけず、 私に取っては素晴らしい学びの場である事に気がついた。

美術館附属の劇場があり、毎月テーマを決めた映画、公演会、座談会、音楽会などが開催されている。

日々の生活に変化を持たせるためにも、私に取ってはとても貴重な場所で、頻繁に利用させていただいている。

例えば、 先々月はアフリカ系アメリカ人月間、先月は女性問題月間、今月は環境問題を取り上げている。

環境問題の例だが、 オーストリアのごみ収集、並びにごみ処理場の運営状況等が詳しくわかるドキュメンタリー映画で、ゴミ箱にごみを捨てた後は、 その後その収集されたゴミの始末まで考えようとしなかった自分の愚かさを改めて自覚した。

その上、美術館であるから、毎月学芸員が自分の専門分野の話題を取り上げる。  例えば、前回は最近ホノルル美術館勤務になり、南米コロンビアから越してきた美術博士の講話があった。

ホノルルに初めて越して来た頃、偶然知り合いになった方が、ホノルルは小さな島で観光地としては有名だけど、 「1、2年も住むと飽きてしまうほど、文化的に何も無いよ」と、言っていたが、 私は探せば、まだまだ学びの場が多々ある地域であると目を輝かせている。

美術館の建物も独特である。 ワシントンD.C.のスミソニアン博物館、美術館等の建築物と違い、
中近東の中庭、中国風中庭などもある地下室つき二階建て建物であり、横に広く広がっている。

太平洋の島々の文化美術、アジア中の文化や美術が幅を利かせている。

もちろん、もともと住んでいたハワイ人の美術も展示されていて、私の目には新鮮で学ぶ事が多い。

しょっちゅう通う内に、 事務職員の人とも少し顔見知りになった。

美術観賞、映画上映会参加、講演会以外にも、会員の特典を利用して、内庭の木陰で、本を持参、読書を楽しむ場合もある。

また、ホノルル美術館は富豪ドリス デユーク夫人が集めた中近東の美術蒐集も、海辺にある元デユーク夫人宅で、予約して入場料金を払えば見学できる。

太平洋のど真ん中にあるオアフ島と中近東の繋がりも興味深々だ。

太平洋の島々の一つであるオアフ島の自然が大好きであるが、文化的にも私には学ぶ事の多い島で、知的刺激を受けながら日々を楽しく過ごしている。


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