見出し画像

#019 母暮ALS お風呂

お風呂はしんどいので時間との勝負、私も手際がよくなってきた。半年前までは一人で入っていたお風呂も今は私が一緒に居て、髪と体を洗っている。自分が子どもの頃はシャンプーハットをかぶせてもらって母に髪を洗ってもらっていたけれど、今はこうして私が母の髪を洗っている。仕事をしながら子育てはさぞ疲れていただろうなぁと想像する。そしてあの頃の感覚と気持ちが今もしっかり思い出せるのに、その時点から何十年過ぎたことか。あっという間に子ども時代が終わり、思春期が過ぎて、大人になって、家庭を持ち、子どもが成人して、父がいなくなって、今は母の介護。なんと人生とは早いものなのかと。最近は1日も1週間も1ヶ月も加速しているよう。母と暮らしていろいろなことを手伝っていると昔のことをよく思い出す。

我が家のお風呂の椅子は低くて背もたれがないので母はしんどいと言って、ケアマネさんに相談していたら、あっという間に手配してくれた。ケアマネさんは、寄り添ってくれて仕事ができるいい方、私も母も安心して信頼している。

シャワーチェアは業者さんがデモ器を持ってきてくれた。最初に持ってきてもらった1台を使ってみて良かったのだけど、どうやら介護保険で購入できるのは1項目?につき1回とのこと。シャワーチェアもいろいろあるけど、1回しか保険で買えないので失敗したくない。もう1台おしりが洗いやすいように座面の真ん中が2つに分かれているタイプを使ってみたい旨を伝えると、福祉用具会社の担当者が他の事業者さんからデモ器を借りてきてくれた。

両方使用してみての感想は、通常のタイプは片手で折りたたみ可能でこれが介護者にとってはとても便利だった。そして座ったフィット感も手の置き場所もいいらしい。

座面が分かれているタイプの方は確かに座ったままお尻が洗えるのでとても便利なんだけど、折りたたみに両手を必要として、介助者には地味にめんどくさくて、狭いバスルームで汗だくの中でなんだかバタバタした気がする。ちょっとしたことなのだけど、それが毎日のこととなると煩わしくなってきそう。そして座った感じも前の椅子の方がよかったとのこと。

ということで、どちらも体験して納得して選択ができたのでよかった。せっかくわざわざ用意してもらったので申し訳ないけれど、最初のシャワーチェアを購入することにした。

オレンジ色にしました


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?