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#012 母暮ALS 介護用ベッドが届いた

まず我家を整えるのが先だった。
子ども部屋を母の介護部屋にすることにした。
この春に自立した子どものタンスや勉強机、小さな頃のおもちゃなど、いっきに処分する。思い出もつまっていて名残惜しいものばかり。「今までありがとう」と声をかけてから捨てる。今は物を捨てるのにも苦労する時代。粗大ごみの予約も1ヶ月先だったりするので保管に困る。なんでも気安く買うものじゃないとつくづく思う。

これからケアマネさん、ヘルパーさん、そのうち訪問医療にもなって、訪問者が多くなる。できるだけ物を置かないでケアに集中できる環境をつくりたかった。

地域包括センターに行って、ケアマネさんが決まる前にベッドの手配だけ先行して進めた。まだ介護認定が決まっていない(届いていない)が、自費で月1500円のお試しサービスのようなシステムをしていたのでまずはそれでお願いした。

母を田舎から連れてきてからこの数カ月、ずっと私のベッド(ワイドダブル)で一緒に寝ていた。母には窮屈な思いをさせ、体に合わないマットで我慢を強いていた。しかも私と母の就寝時間が違うので、私の夜ふかし習慣が母の睡眠時間と質に悪影響を及ぼしていた。

やっと介護ベッドが運び込まれて、母の自室ができた。母が自分のペースでのびのび生活できる、プライベートな空間ができてほっとした。

さっそく小さなテレビを置いて、身の回りのものを置くととたんに入院していた病室のようになった。

一晩寝てみるとマットが硬かったという。数年前に肋骨3本骨折してその時から背骨が曲がっているので痛いようだ。業者さんに聞くとマットは3種類あってこれが一番柔らかいのだという。なのでマットの上に敷布団を敷いてみた。これで丁度よくなったみたいで一安心した。




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