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#013 母暮ALS 呼吸器とカフアシストが届いた

呼吸器とカフアシストが届いた。介護とは無縁でいたので自宅に病院設備が整っていく不思議な感じがする。

呼吸器は自発呼吸の補助的なもので、一日何時間でも付けたいときに使用していい。夜、睡眠中に使用するのがいいが、まだ慣れないうちは昼寝のときや日中に練習が必要とのことなので、毎日1時間タイマーをかけて、昼寝で使用して慣れるようにしている。最初はなかなか難しいようで、苦しそうだった。例えるなら酸素の中で溺れそうな様子に見えた。

カフアシストは咳や痰を出すのを介助するもの。気道内分泌物を除去するのを助けてくれて、感染による肺炎等の肺合併症の予防にもつながるとのこと。これは長時間使うものではなく必要なときに使用する機器。

どちらも手入れや交換が必要で、交換グッズが3ヶ月分ドカンと段ボール箱で届いた。1ヶ月に1度交換してくださいと言われていたのはどの部品とどの部品だったかなぁ……。毎日やることが多くて頭の中が整理されていかない。また時間ができたときに説明書をじっくり読まなければ。

ほとんど毎日、雑用に振り回されながら目の前のことを追いかけて生活している長距離ランナーのような日々の気がする。ゴールがどんどんズレて少しずつ離れていく。それを前のめりにつまずきながら追いかけて、これが片付いたら落ち着けると思いながらもまた新しい予定が入ってきて休憩がなかなか取れないランナーのような日々。母の介護に集中したいと言いつつも自分のやりたいことも優先していることはわかっている。たいていのことはたいして意味のないことで人生のゆとりで単なる遊びみたいなものだけど、なくなると無味乾燥な人間になりそうで、いまだ手放す気にはなれない。

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