一緒にいる事を選ぶ

ご両親の介護をされている方のブログをよく読む。
おそらくわたしと年齢もあまり違わないのじゃないかなと思う。

ここ数年でご両親のご様子がだいぶ変わられた。たった一人で大変だろうにと思いながら読む。

頭はしっかりしているのだけど満足に歩くことができずあちこちで粗相する。その片づけはすべて娘さん。でも介護サービスの類はすべて断る。そのしわ寄せが来るのは娘さん。
あれも嫌、これも嫌。相手の立場を考える事ができず、感情だけで自分の都合を押し通す。そして大声でわめき散らす。

大変失礼なのだけど、介護などしていないのにおこがましいけど、母に似ていると感じる。つい、感情移入して読んでしまう。そしてこのご両親にものすごい憎しみを感じている自分に気づく。

そんなやつ、放っておけばいいのに。どうなろうが知ったこっちゃない。逃げなさいよ!
自分がしてきたようにされるんだよ、自分はさんざん相手を傷つけておいて世話になろうだなんて厚かましい。


でも娘さん、逃げないんだよね。ものすごくやりきれない憎しみとか怒りの感情をブログに綴るけど、絶対に見捨てないんだよね。

わかるよ。このご両親、こんなふうだけど娘さんに愛情を注いでこられたんだろうね。でもそれが細い糸になって、ぐるぐる巻きついて身動きできなくなってしまうんだよね。
いっその事そんなもの無ければ、「どうなろうが知った事じゃない。勝手にしろ」って言って飛び出せるのにね。

全部自分自身に言ってるんだよ、わたしも。
こんなやつ、こんなやつって言いながら逃げないもん、わたしも。
一緒に暮らすことを選んでるもん。
へんなの。








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