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コロナ禍の中で出産するということ①心構え編

コロナのせいで医療崩壊が起きそうという事態になってから、とりわけ妊娠中の方は、予定どおり産めるのか、いま病院はどんな状態にあるのか敏感になっているのではないでしょうか。私はそうでした。

先週4月9日に都内の病院で、予定帝王切開で第2子を産みました(これを書いてる15日現在、まだ入院中)。

それまでは日々

「出産の病院で受け入れてくれなくなったらどうしよう」

「(予定帝王切開だったので)手術日をずらしてほしいと言われたらどうしよう」

と不安を抱えつつ過ごしていたので、入院日を迎えた時は正直ホッとしました。

…が、病院側は厳戒態勢下にあるため、勝手が色々と違います。(4年前に第1子を産んだときと比較して)

今回の経験が薄れないうちに、これから出産を迎える方に、少しでも役立つ情報をお伝えできればと思います。

面会制限

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4/7の緊急事態宣言より前の時点で既に、面会は出産した人の配偶者と実子に限る、という通達がありました。

それが7日に緊急事態宣言が出されると「家族の面会は禁止」となり、あわせて「病棟内外での物資の受け渡しも原則禁止。必要なものは入院時に全て持ってきてください」という通達が。そして15日から、ついに分娩時立ち合いも禁止になったのです。

これってつまり

ただひたすら、孤独な戦い

だということです。

そりゃ出産時に戦うのはいつでも女なのですが、今回はインパール作戦なみに援軍(家族)も兵站(あれ持ってきて!)もない。なんなら戦果の発表(「産まれたよ!」)も自分でやるしかない。

※帝王切開など手術を伴う場合、万一に備えて家族の付添いが必要なので、私の場合は手術が終わるまで夫が待機していました。それだって、通常は手術室の前まで行けるのが、今回は産科の待合室。手術後はかろうじて会話できましたが、病院から速やかに帰るようにお願いがありました。

新生児とのふれあいタイム中止

産婦との面会制限に伴い、新生児との面会も中止に。私の夫はたまたま手術の付添いだったため、産まれたばかりの子に会うことができましたが、通常分娩の場合は退院時までダンナさんに子どもを会わせることができません。仕方なく、他のママたちは授乳のたびに写真をパシャパシャ撮ってLINEしていました。

正直、ふれあい制限が一番悲しい。私も4歳の息子が産まれたてホヤホヤの妹に会ってどんな反応するのか見たかったし、田舎から手伝いに出て来てくれた実家の母にも、日頃お世話になってる義実家にも新生児室から赤ちゃん見てほしかった。第1子の時は当たり前のようにできていたことができないとか、ほんとコロナのバカ野郎。

物資=出産準備の話は、こちらの記事にまとめます。

コロナ禍の中で出産するということ②出産準備編

https://note.com/haha_haguruma/n/nd9d9dc9a1dc7

とにかく家族に会えないこと、赤ちゃんをすぐに会わせてあげられないこと。この2つがダメージでかい。

他にこんなことも制限

・入院中も常時マスク着用

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4/15から、入院患者に対して食事の時以外常時マスク着用するように、というプリントが配られました。これ地味に辛い。家でずっとマスクしてる人はいないと思うけど、病院ではくつろぐときもマスク、寝るときもマスク。耳も痛くなるしリラックスできません。

また面会制限だけでなく、地味に出産ならでは、とか授乳中の楽しみ系のサービス・イベントも中止に。

・新生児の記念アルバム(写真撮影&足形)サービス

・調乳指導(出産時ではないが、母親学級、両親学級、子育て相談室なども中止)

・カフェテリア(授乳中のママ向けデザートビュッフェ)

などが、容赦なく中止になっていきます。

いま妊娠中で、不安でいっぱいの方へ

ここ数ヶ月で私たちの生活を一変させたコロナ禍。日本で騒がれ出した1月、私は妊娠後期に入ったところでした。

日を追うにつれウイルスの強力な感染力が明らかになる中、毎日の電車通勤にそこはかとない不安が。妊娠初期からマスクはしていたものの、このまま通い続けて良いのか迷う日々。でも従順な社畜であり、世に言う「妊婦様」との非難を恐れるチキンハートな私は「妊婦なので配慮してくれ」とも言い出せず…。そんなときに運悪く(運良く?)今の会社の入る大型ビルの別の会社から感染者が出たため一気にリモート推奨に傾き、上司・同僚からも配慮いただいて、産休2週間前からはリモート8割になりました。

私はタイミングも職場環境もかなり恵まれていた方ですが、いま妊娠中の方は相当不安かと思います。

妊婦ができる自衛策としては…

・リモート勤務可ならリモートに。妊婦様と言われようが気にしないで、勇気出して言いましょう(チキンよくない)

・出勤しなくてはいけないならできれば車で。少なくとも時差通勤を。

・出掛けなきゃいけないときは、マスク+サンバイザーor眼鏡+薄手のゴム手袋+ユ○クロのブロックテックコート等で完全防備。見た目、不審者でしかないですがそんなこと気にしていられません。

・出産予定の病院に、検診の際などに、受入に問題ないか、不安なことを訊いておく

等でしょうか。

何より重要なのは、不安で押しつぶされないよう、自分のメンタルを守ることだと思います。妊娠・出産に不安があれば、家族はもちろん、産院や地区の保健師に相談してみる手もあります。

まだ収束には時間がかかると言われていますが、きっとこの先、産まれる子に「あなたの時は大変だったんだよ」と笑って話せる日が来ると信じています。

この記事がどなたかの助けになることを祈りつつ…。

次:コロナ禍の中で出産するということ②出産準備編

https://note.com/haha_haguruma/n/nd9d9dc9a1dc7

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