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コロナ禍の中で出産するということ②入院準備編

入院時に全部持って行くしかない

コロナ禍中の産院においては、家族も面会禁止、物資の受け渡しも基本禁止となったことで、これから出産に臨む人は「基本、全て自分で持って行く」ことが必要になります。

「ごめん!下着持って帰って洗って!」

「充電ケーブルが短くてベッドから届かないんだよね。長いやつ持ってきてくれない?」

「甘いもの食べたい。ミスドのハニーチュロスよろ」

とかができなくなる、ということです。

さて、では入院にあたり何を準備したら良いのか。たま○よとかベ○ッセとかの妊婦系サイトにある「出産準備リスト」には恐らく載っていない、コロナ対応版のリストを作ってみました。

入院準備リスト(コロナ対応版)の考え方

※リストは最後にあります

※私自身は予定帝王切開なので、歩けない・歩くのも痛い期間が長いため、病院内のショップにもなかなか行けないだろうと思って準備するものは保守めに(多めに)書きました。でも通常分娩の人も緊急帝王切開になるパターンだってあるし、保守めで良いかと。

※ただ、上記と矛盾するようですが、昔バックパッカーだった名残で、どちらかというと本当に必要なものだけに絞り込んで書いてます。巨大なトランクを2つ3つ持って行く!あれもこれも持って行きたい!という方は、以下読んでも意味ないかも。

小型スーツケースと、ショッパーバッグ×1くらいに収まる量になります。(自分が1人で持てる量)

①大前提:最低限必要な消耗品を優先する

お気に入りのパジャマ、リラックスするためのアロマセット、ベッドサイドに置くぬいぐるみ…そんな女子力系グッズは今回、全員クビにしました。女子力なんて気にしてる場合じゃない、これはサバイバルなのだ(上記のとおり持って行きたい女子はトランク2つも3つも持って行くといいよ。病室内に置く場所ないけど)。女子力なんてお前にはもともと無いだろう、というご指摘はごもっともです。

で、「絶対無くちゃ困るもの」「補充や代わりが効かないもの」を優先すると、まずは消耗品になります。

出産時の消耗品といえば、産褥パッド(夜用ナプキン)。産院でも配られますが、枚数は帝王切開の入院期間をカバーできるほどない。通常分娩の人だって退院日がどうなるかは、産んでみないとわからない。

ということで、夜用ナプキン×20くらいは持って行きましょう。ちなみに私の産院の場合、出産当日~2日目に使うオムツみたいな超巨大サイズ×5、夜用ナプキンサイズ×16が配られました。が、産後4日目には無くなりました。

あと母乳パッド。初産の方はピンと来ないと思いますが、分泌が良かったりすると、夜中にどんどん出て不快な思いをします。乳首周りが濡れてるパジャマで廊下歩くのも恥ずかしいし。経産婦の人は多めで。

産院でほんの5枚程度もらいましたが、10ー20枚はあった方が安心です。

ただ、これらの消耗品は最悪病院ショップで調達することも可能。そこまで早期に歩いていける(自信のある)人は、もう少し枚数を絞っても良いかもしれません。

②借りられるものは借りる

パジャマ、タオルなどのレンタルサービスがあるなら利用しない手はありません。病院にランドリーサービスがあれば、自前のパジャマでも良いでしょう。ただ、消耗品でトランクの1/4くらいは埋まってしまうし、さらに下着類が加わると残り半分くらいになると思われるので、かさばる衣料やタオルはできれば最低限にした方が良いと思います。

ダサくても着られればよし。幸いなことに誰も面会には来ないので、ここはもう割り切ってダサくいよう。

③洗濯は必須

私の靴下のどアップですみませんです。何を伝えたいかっていうと、

・ハンガー(折り畳み式)

・せっけんまたはボディソープ(もともと病院にあれば不要)

は必須!お洗濯必須です。入院中、誰も下着を持って帰って洗ってくれる人はいません。じゃあ産褥ショーツや授乳ブラを7枚とか買う?地味に高いし、少しの間しか使わないしもったいない。

自分で洗っちゃいましょう。

毎回シャワーの時に、ボディソープをつけて足で踏みながら洗うと良いです。旅行サイズの衣料用洗剤(ア○ックとか)もアリですが、入院中の臨時処置と考えれば、ボディソープで十分かと。帰ってから洗濯機にかければOK。

ここで重要なのが乾かし方。(干し方ではない)

干す前に水分をどこまで無くすか、が勝負です。じゃないとベッドやテレビや自分の額の上にポタポタ水が滴るハメになる。何するかっていうと、乾いたバスタオルを使って「絞りきる」んです。やり方は↓

1:シャワーから出たら、フェイスタオルなどで自分を拭く(バスタオルを温存)

2:手洗いした下着類をよく絞り、バスタオルの上に1枚ずつ広げる

3:バスタオルと一緒に端からくるくる巻く(バスタオルを巻き込む)

4:バスタオルの上からさらに絞る

これで驚くほど水分が取れます。フランスの安宿で教えてもらった、バックパッカーの知恵です。

④赤ちゃんのものは最低枚数

緊急事態宣言後も、退院時の家族付添いはOKでした。なので赤ちゃんの服やおくるみは、最悪退院時にあれば良いですが、肌着1着、オムツ2-3枚あると退院手続きのときに手間取らなくて済みます。間違ってもかさばるセレモニードレスをトランクの中に入れて、貴重なスペースを無駄にすることがないようにしましょう。個人的にはブリッブリのセレモニードレス着せても、メーガン妃みたいにメディアも待ち受けてないし車に乗るまでの間だし、もう普通の肌着やロンパースで良いんじゃないかと(私も長男のときはやっちゃったけど。着せるのに時間かかって大変だった)。どうしても着せたいなら、夫か付添いの誰かに持ってきてもらってください。

⑤マスク、ウェットティッシュ(アルコールあり・なし各1個)

マスクについては説明不要ですね。アルコール入りウェットティッシュについては、病院は消毒液が常備されてるのであまり出番はないものの、今後それが減らされた時とか、行き帰りにタクシー使うならドアノブを拭く時なんかにあると安心です。

そして意外にもアルコールなしウェットティッシュ(シル○ット等)が重宝します。アルコール入りが貴重な昨今、ちょっと机が汚れたとか、食べ物が手についたとかで役立ちます。平時は惜しげもなくアルコール入りでやっていた「ちょっと拭き」を、まだ入手可能なアルコールなしの方で代用しようということです。

またアルコールなしウェットティッシュは、コロナ対応ではないけど、帝王切開など身動きできない人にとっては別の用途ですごーく役に立ちます。

番外編:帝王切開の人が準備しておくと良いもの

帝王切開は産後が地獄。本当です。

術前も硬膜外麻酔とか怖い。けどやっぱ術後数日がもう本当にしんどいです。

術後当日:両足に血栓予防のマッサージャー、両手首に点滴やブドウ糖、尿道にカテーテル、背中に麻酔と、全身管だらけになります。シュコーシュコーってダースベーダーみたいなマッサージャーの音を聞きながら、お腹は当然痛いし血圧・心拍・体温は上がったり下がったり冷や汗出たり、母乳も作られ始めるので肩甲骨が痛いけど寝返りなんて無理、もうわけがわからないまま一晩中過ごします。それで尿道のカテーテルが痛かったりしたら本当に最悪。

2日目:歩きます。痛みに震えながら歩けるようになると、尿道カテーテルは抜いてもらえますが、トイレで用を足すたびに悶絶。傷に響くので咳も途中で止まる。

3日目:だいぶ動けるようになって一瞬調子に乗りますが、背中の麻酔が抜けてからがヤバい。お腹こんなに痛かったっけ?となってまた熱が出たり、母乳による胸の張りピークでまた歩く速度は2日目に逆戻り。授乳も始まるけど赤ちゃんもうまく飲んでくれず、胸はパンパンに痛くて寝られない夜が来ます。これが4日目くらいまで続く。

一番しんどかったの、3日目だなぁ…。

というわけで、帝王切開の人は動けない数日をどう乗り越えるかが勝負です。

あると良いもの↓

・アルコールなしウェットティッシュ(シル○ット等):手術後(出産後)2目あたりから、母乳作るため胸が熱を帯びて張ってきます。水濡らしたミニタオルで冷やすと良いのですが、洗面所まで歩いたり、ぬるくなったタオルを絞ったりするのも辛いときに、アルコールなしウェットティッシュを胸に貼りつけておくと便利。

・ドライシャンプー、ボディシート、フェイスシート:

手術後日含めて2ー3日くらいはシャワーを浴びられません。ベッドの机かサイドボードなど、手の届く位置にこの3点セットがあると安心です。(手術前にスマホとリップクリームも手近に置いておく)

フェイスシートは歩けるようになってからも、早朝の授乳後で洗顔も面倒くさい時に役立ちます。

・引き締めタイツ・ソックス(メディ○ュット等):帝王切開の人だけではないですが、産後はむくみます。血流が悪いと授乳にも影響するため、メディ○ュット系のタイツを履いておくと良いようです。洗い替えも考えて2-3着あると便利。私の産院では産婦に1着ずつくれました。

・水・お茶のペットボトルと曲がるストロー:しつこくて申し訳ないのですが本当に歩けないんですよ。自販機とかショップまで歩く気も起きない。その間の水分はベッド横の冷蔵庫に確保する必要があります。あとベッドの上で上体を起こさなくても良いように、ストローも。

入院準備リスト(コロナ対応版)まとめ

※は帝王切開の人用

・母子手帳、診察券、入院申込書、手術同意書※、輸血同意書※

・出産手当金給付申請書(職場の健保加入者)、民間医療保険給付申請書※

・産褥ショーツ3-4枚(うち帝王切開用ショーツ2枚※)、授乳ブラ3-4枚、着圧靴下2-3着(メディ○ュット等)

・予備のパジャマ1着(授乳用だとなお可)

・カーディガン(寒いときに)

・スリッパ。crocsとか歩きやすいのが良いかと。100均のペラペラのやつにして失敗した…。

・産褥パッドまたは夜用ナプキン×20、母乳パッド×20

・ドライシャンプー、ボディシート、フェイスシート※

・曲がるストロー、水やお茶のペットボトル×3※

・洗面用具(シャンプー・トリートメント、ボディソープ)

・折り畳み式ハンガー

・フェイスタオル(速乾性のもの)1枚(バスタオルが借りられなければ2-3枚)

・マスク、アルコール入りウェットティッシュ、アルコールなしウェットティッシュ

・赤ちゃんの肌着(季節に合わせてロンパース、ドレスオールやおくるみなどはお迎えの人に持ってきてもらいましょう)

・スマホ用充電ケーブル(コードが長いほど安心)

そんなところでしょうか。あとは空いたスペースに、女子力グッズやお菓子やマンガ等、好きなものを入れると良いと思います。

物資の補給がないと通常時と違い、色々と頭を使いながら絞り込む必要がありますが、不測に備えて万全を期せると良いかと思います。

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