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第18話 今を感じる方法とは?

小川のほとりでの葉っぱの瞑想は、
心に静けさをもたらした。
感情や思考の手放し方を楽しみながら
ゆめみは”心の落ち着いている状態”を味わいながら、その感覚に気づいていきました。

いよいよネコ仙人の導きのもと、
マインドフルな思考の最終ステップ、
"集中"について学ぶ段階にまでやってきました。

ネコ仙人 : 「ゆめみよ、マインドフルな思考の最後のステップ、それは『集中』にゃ。
集中とは、心があれこれと散漫になることなく、ただ目の前のことに意識を向けていることだにゃ。」

ゆめみは興味津々でネコ仙人の話に聞き入りました。

ゆめみ: 「『集中』それがあれば心があちこちと散漫しなくなるの!?それってすごく大切なことな気がする。でも、どうすれば集中できるの?」

ネコ仙人: 「いい質問だにゃ♪
まず大事なポイントとして、心と思考を切り離すことにゃ。
集中するときには、
自分に言い聞かせることは逆効果になるにゃ。
思考抑制の逆説効果”で学んだように、
思考で意識した思いは、反対方向の力を潜在的に含んでしまうにゃ。
例えば、プラス思考になろうと頭で頑張っているとする、すると、残念ながらマイナス思考を暗に意識していることでもある、そして結果的に自分の心へは無理強いをしていることになる
この状態では、心は落ち着けず、目の前のことに意識を向けるのは到底困難になるにゃ。
つまり、集中とは、思考をコントロールして行うのではなく、
ただその瞬間にあるものをあるがままに受け入れることが大切にゃ」

小さな川の水音、風のささやき、そして自分の呼吸。これらの ”今” の状況に意識を向けることで、ゆめみの心の中は落ち着きを感じていました。

ネコ仙人 : 「また、集中というのは、
その瞬間には自分では認識できないものなんにゃ。集中している間では、『あ、今集中している』と気づくことは少し矛盾してもいるにょw」

ゆめみ : 「なるほど、なんとなくですが、理解できる気がします。集中は頭で考えるのではなく、もっと自然に行うものなのですね!
それを強制しようとするのは逆効果なんだ」

ネコ仙人 : 「そうだにゃ♪
マインドフルネスでは、効果への期待すらも手放すことがとても大事なんだにゃ。
集中することを目標に持つと、それがかえって雑念となり、逆に気を散らし、心を乱すことに繋がることもあるにゃ」

ゆめみは深く頷き、頭を傾けました。

ゆめみ: 「う〜ん、でもどうしても期待したり、うまくできるかな〜みたいな、不安だったり、どうしても雑念って頭に出てきてしまう気がするわ、、、」

ネコ仙人: 「それでよいのにゃ♪その雑念は出てきて当然にゃ♡ここで大事なのは出てきた雑念を放っておく事にゃ、何も判断せず、ただ放っておく。」

ゆめみは心の中で、ハッとしました。
あの時ネコ僧侶さんが言っていたことだ!!

ネコ仙人は、続けました。

ネコ仙人: 「雑念を放っておくことで、心がそちらへとらわれなくなる。すると自然に心も落ち着いてくるにゃ。

今を感じる方法とは、
過去の失敗や成功、未来の不安や希望を考えたり思ったりするのではなく、現在のその場の瞬間に意識を向けること。

そう、マインドフルネスとは、
ただ目の前のことに集中すること

ゆめみ : 「なんだかこれまで学んだことが繋がってきたわ!前に聞いた時はよくわからなかったけど、今ならその意味がわかる!!」

ネコ仙人 : 「成長したにょ♪ ゆめみよ!
ではここからは目の前のことに”集中”するとは、どういった集中なのか?
わかるかにょ?」

ゆめみ : 「どういった集中、、、?
ちょっといってる意味わかりませんw」

ネコ仙人 : 「ほほっ♬ まぁ無理もないw
では『集中』について
さらに深掘りしていくとするかにょ♡」

ゆめみ : 「はいっ!お願いします!!」

こうして二人は『集中』への更なる探求へと向かいました。

つづく

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