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12月が始まった。師走だ。師が奔走するほど忙しい師走だ。師走の語源にはいろいろと説があるようで、師が馳せているという師馳すからなったという説や、四季が果てる月を意味する四果つから生まれたという説などがあり、定説はないらしい。まあそんなことはどうでもよくて、12月だ。師走だ。冬だ。一気に冷え込みが増してきた。2、3週間前までは朝晩だけ冷え込んで日中はそれなりにあたたかい、というような気候だったが、今は昼間でも寒い。暖房をフル稼働させている。

赤帽に電話をして引っ越しの予約をした。これでミッション1クリアだ。ミッション2は粗大ゴミだ。ハードオフに電話をして引き取ってもらうか、区に電話をしてお金を払って引き取ってもらうか。その他諸々の手段もあるが、この二択に絞った。一度ハードオフに電話をしてみるか。

11月初旬に会社の健康診断があった。35歳手前なので採血や検尿などその他諸々の簡単な診断だ。今週はじめに出社の際に封筒に入った診断結果を貰った。毎年オールAの見事な結果なので、封筒を貰ったその日には封をあけなかった。2日程あいた夜、あっそういえば、一応見てみるか、と封をあけて診断結果を見た。はいはい今回もオールAですね、と、さーっと目を通した中に「E」という記号が目に入った。E…!なんやこれは!と関東生まれ関東育ちの関東にしか住んだことのないぼくの口から関西弁が出てしまうほど(どれくらいのことなのかよくわからないが)、その結果に驚いてしまった。肝機能がE判定だった。A〜Fまでの6段階の下から2番目のE判定だ。封筒の中にはペライチの二次検査通知書も同封されていた。
いよいよ、ぼくの身体に異常がきたしはじめたのかもしれない。かなりビビッている。肝機能ということは、肝機能に障害がある可能性があるということだ。
可能性のことを言うのであれば、もしかしたらお酒が飲めなくなってしまうかもしれない。君と歩いた新宿のゴールデン街や思い出横丁、高円寺の庚申通り、吉祥寺の中道通り、阿佐ヶ谷の一番街、門前仲町の深川中町通り、はたまた仙台の国分町や、長野の権堂あたりなんかの飲み屋さんに行けなくなってしまうということか。まったく想像することができない。もしそうなってしまったとしたら、生活がガラッと変わってしまう。現実を受け止めなくてはならなくなる。
そういう事態を想像しながら、来週ある二次検査の結果を待つしかない。

先日、ココナッツディスク池袋店に予約していたレコードを引き取りに行った際に、こちらのチラシを置かせて頂いて、更にinstagramにもup頂いた。
こちらのライブが今週末の日曜日、国立地球屋で開催される。ぼくはプーシキンとして、数曲だけ出演させてもらいます。が、問題はそこではなくて、単純に国立の地球屋で双葉双一のソロ・ライブを堪能できるということがうれしい。いまいちばんライブで見ておくべきミュージシャンの1人だと、胸を張って言える。こんなに歌の振り幅があるミュージシャンをぼくは知らない。一曲目は何の曲からはじまり、最後は何の曲で終わるのか。純粋にこのライブが楽しみだ。
あと、ぼくの大好きな日暮里ハムスターズもオープニングアクトで登場する。
とてもスペシャルなライブだ。

というのが、単純にはるばる足を運ぶお客さんに対してお伝えしたいことであり、勿論嘘はまったくついていない純度濃いめの本音なのだが、正直なことを言うと、ぼく自身の問題としては、たかが数曲であってもとちってしまう恐怖の方が大きい。やらかしてしまいそうだ。でも、楽しみでもある。「失敗怖い・緊張する・吐きそう・やめて〜」家の軍勢と、「めちゃ楽しみだなあ・国立の地球屋のステージに立てるの興奮するー」家の軍勢がぼくの頭の中で睨み合いをしている。法螺貝の音色と共に合戦がはじまる日曜日、ぼくの頭の中のどちらに軍配があがるのか。そんなイメージで頭がいっぱいだ。できることは限られているので、いかにうまくできるか。やるしかないのだが。

明日も午前中から何かと引っ越しの準備をしなければならない。ただまあそれだけではなんなので、合間を縫ってレコード屋さんと服屋さんに行こうと考えている。買い物ブギウギだ。

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