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フランス人とクリスマスツリー

サンタ、プレゼント、クリスマスツリー

日本人にとって、クリスマスなんて遠い昔のイベントのように感じることと思います。

年末年始のイベントに重きをおいている日本では、クリスマスツリーや装飾は25日を過ぎればどこにも見かけなくなってしまうのが普通でしょう。

一方こちらフランスでは、
年が明けもうすぐ一週間がたつ今も、まだまだクリスマスツリーは元気に仕事しています。

クリスマスツリーはフランス語で
Le sapin de Noël (ル サパン ドゥ ノエル)
サパンがモミの木、ノエルがクリスマスの意味で "クリスマスのモミの木" ってことになります。
会話では"サパン"と省略することがほとんどです。

ちなみにサンタさんは
Le père Noël (ル ペール ノエル)
直訳だと "クリスマスの父" ですね。

31日は年越しパーティーをするものの、
お正月もないし、これといって一大イベントがないフランスでは
サパンがまだまだ現役で活躍しているところも多いです。

もちろん家の中にもまだ飾ってあるだろうし、街中を歩いても至るところで目にします。

このとおり。

ハイブランド店先でも、これである。

フランス人の友人に聞いたところ、
「僕はすっごくサパンが好き。2月くらいまでは置いておくかな。」
とのこと。長いな。

クリスマスシーズンが近づくと、いろんな店やマルシェでサパンを売っている光景を見かけます。

フランス人にとってクリスマスツリーは、
毎年購入して飾り付けをし、十分楽しんだら処分するもの。
エコだなんだと、プラスチック製のものを使うなんてもってのほか。雰囲気が台無しと。
本物のサパンを買って飾り付けて、クリスマス後もしばらくは家の中や街中を彩る大切な存在なのです。

今回は外出規制のため、日用品や食品以外のものを購入することができない期間がありましたが、
クリスマス前には無事に一般の商品を扱うお店も営業を再開し、プレゼントやサパンを買うために街中がこれでもかとにぎわっていました。

はい、そういうところだぞ。

ただ、それほどフランス人にとってクリスマスは大切なイベントだということです。
日本人にとってのお正月のような感覚に近いと思います。

家族や親戚で集まり、おしゃべりや食事を楽しんだり、プレゼントを交換しあったりする家族のイベントという感じのポジションです。

日本のような恋愛イベントみたいな雰囲気はあまりありません。

話はサパンに戻ります。
フランス人にとってのクリスマス、その飾り付けがいかに大切かはわかった。
とはいうものの、枯れてきたり、葉っぱがボロボロ落ちてきてるのにまだ飾っているのを見ると、そろそろ片付けてあげようよと思ってしまうものです。

日本人にとっての桜のように、散るからこそ美しいみたいな感覚は持ち合わせてないだろうし、
「サパン好きだからもうちょっと飾っておきたい」
とは言ってるけど、ただ処分するのが面倒なだけじゃない?と疑ってしまうのが本心です。

次のクリスマスには実際にサパンを買って飾り付けたら、その気持ちがわかるかも?

…いや、わからないかも。

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