クラスターVRで発達障害の当事者会をオンライン開催しました
実は私、昨年11月に放映されたNHKハートネットTVにアバターで出演させていただきましたのですが、見ていただいた方はいますでしょうか?
VR(バーチャルリアリティ)での発達障害の当事者会というテーマでした。
その内容を文字起こしした記事がありますのでよろしければどうぞ。
さて、新型コロナウィルスの流行での外出自粛のおり、リアルの当事者会などのイベントも開催できなくなってきております。
そんな中、番組でご一緒したこーさんと、NHKディレクターのmiwaさんが企画してくださり3月29日(日)午後にVRでの当事者会が開催されました。
これから月1くらいでやっていければという感じです。
VRでの会議やイベントができるシステムはいろいろありますが、ここではクラスターVRという国産のシステムをつかっています。
新しいもの好きの私は番組出演直後に、このクラスターを試してみて「VRあるラボ」なるものを開催をしてみました。
その時はスマホでの参加の機能が制限されていることもあって定期開催にまでは至りませんでしたが、クラスター自体もその時より進化していて、スマホ参加でも音声で話せるようになったり出来ることもかなりふえていい感じのようです。
会社の名前もコロナで避けろと言われる「クラスター」。そしてキャッチコピーは「引きこもりを加速する企業」とのこと。
たとえロックアウトされても、イベントの開催や参加ができ人と繋がれますのでこれはブレイクするでしょうね。大型投資のための資金調達もしているようですし、株価も上がるかも。
さて、今回のテーマは「当事者会について。オンライン当事者会について。コロナで何してる?」でした。
番組の時に出演してくださった何人かに加え、新たな参加者もあり盛り上がりました。
【以下感想です】
まず、こーさんのファシリテーション(司会、仕切り)がすばらしい。
参加者の中の中から話せる人を募って、3〜4人が喋ってあとは文字チャットで参加、という感じでした。チャットの意見などもひろいながらまた話すという感じです。
いろいろな距離感での参加の仕方ができます。
アバターで半匿名で参加できるのでいい。
NHKの方で作ってくれたアバターのデータいただいたけど、ドクターの正体のバレるアバターだと恥ずかしい。白衣あんまり着ないし。
ビデオチャットと比べて、知らない人が多い集まりならVRのほうが敷居は低いかもしれません。
一方、お互いにもともと知っている人どおしの少人数ならビデオチャットの方がいいかなとも思います。ビデオチャットも進化していて今は背景を映らないようにしたりエフェクトですっぴん顔を出さないようにも出来ますし。
また本格的なヘッドマウントディスプレイを使うとまた違う感じで、臨場感の共有というVRの利点が活きるでしょう。
チャットと音声の同時進行だと流れを追うのが難しい。
特にチャット画面が、LINEやメッセンジャーとは逆で、新たに投稿されたのが次々と上に表示されていくのと、10個くらいしか表示されずそれより古い投稿は流れていってしまうのが使いにくいです。
ファシリテーターが、意見をきいたり、発言をもとめたり、質問を募集するくらいの使い方が向いているのかと思いました。
スマホ、PC、VRのシステムのどれを使うか、ネット回線の速度によってもユーザビリティが変わります。
スマホはお手軽だけどその分機能は制限されますね。PCのほうがいろいろできます。VRシステム(ヘッドマウントディスプレイ)だと没入感がすごかったです。
そういう意味でクラスターはシンポジウム向き。
音声で話せる人は主催者が登録した20人まで(途中で変えらます)です。一方、拍手などのリアクションやメッセージボードへの投稿は1000人まで参加できます。
イベントの構成が少人数(4〜5人)でのトーク、あるいはパネラーとフロアに別れるトークライブ感じのどちらかが一番使いやすいかもと思いました。
ユーザーインターフェイスにはまだ工夫の余地あり。
ユーザーがUnityで作った3Dワールドに出入りできたり、自作のアバターの利用、スマホでも音声参加できるようになるなど、クラスターも進化してきています。
願わくば、手書きで書き込みできるホワイトボード、パワーポイントのスライドのキャスト、リアルタイムの動画の投影ができるといいなあと。
特にホワイトボード機能さえあればグラフィックファシリテーションなんかもやりやすいのですが、そこが残念。
もっとも現時点での仕様でも、アップロードしておいた画像と動画、音楽のキャストはできます。
あとPDFの連続キャストはできるようなので、アニメーションなどを多用した動的なスライドでなければ講演会などもできそうです。
アプリをダウンロードしてFBアカウントでもログインできますので、トークライブイベントなどは簡単にできそう。
他の配信系サービスとの違い、使い分けは?
話す人がひとりだったりスピーカーが集まれるならツイキャスやFacebookLiveやYoutubeLiveなどの配信系でもいいといえばいいのですが、VRだといろんなVR会場を使えたり、生身をさらさなくてもよかったり、臨場感があるのはなかなか独特でおもしろいです。
長野県での発達障がいの当事者会の「あるあるラボ」でも、今後、VRあるラボも開催してきいたいです。(ビデオチャットのあるあるチャットは有志で開催されています。)
コロナで外出自粛のおり、みなさんもぜひ試してみてください。
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