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短期研修プログラム「表現/社会/わたしをめぐる冒険」|レポート④高橋ありすさん

この研修を通して自分が今いる環境を考え、最後はモヤモヤが増えたような気がします。

私は芸術とまちづくりに興味があり、大学でもそれを学んでいます。私がこの研修に参加した理由は、様々な立場の人、行ったことがなかった地域で活動している人に出会い、私と地域について考えるきっかけになるのではないかと思い参加しました。

1日目【モヤモヤを語る会】
私はグループ分けでは公共施設・行政機関のグループに加わり、普段大学に通うなかでのモヤモヤ、地方都市でのモヤモヤが思い浮かび、共有しました。
県内外で実際に活動している方たちがほとんどで、私は何か活動をしているわけではなかったのでどんなことを挙げればいいのか、ずっと不安でした。それが一番モヤモヤだったかもしれません。

印象的だったのが、私だけ持っていると思っていたモヤモヤが、同じように感じていると分かったことです。ボランティアの強制を感じることがありました。それをモヤモヤとして挙げたところ、実施している側も市民活動との関わりにモヤモヤがあると知り、共通として認識があって安心というか、もしかしたらモヤモヤを解決できるナニかがあるのかもしれないと考えることが出来ました。
その他にも、他グループのモヤモヤを聴くと、私が考えたことがなかった視点からの考えがあり、新しい視点と考え方を知りました。

2日目【私と社会】
この日は、私を取り巻く環境・社会との関係性について考えた日でした。
午前は、リベルテさんの活動場所に伺わせていただき、活動を近くでお話しながら見学をしました。皆さんとても温かく迎えてくださり、素敵な作品をたくさん見せて頂きました。
午後は、障がいとアートについてのセッション。ここでの「関係性の中にある障がい」というのお話が、自分がなんとなく生きにくく感じている生活に対して腑に落ちる表現でした。
私は現在、恵まれた環境にいると感じています。いわゆる精神的・身体的障がいを持っておらず普通に大学生活を送っています。
一方、普通に生活を送っていると感じていても、誰かと関わるのが苦手と感じたり、あるモノを扱うのが苦手だったりと関係性に障がいがあることはたくさんあります。自分がいる環境と社会、関わる人たちとの関係性が何を持って普通と捉えることができるのか考えるきっかけになりました。

3日目【自分のこれから】
最終日は、上田で起こっている“のきした”の動きのシンポジウムに参加し、自分の将来と場所について考えた日です。
コロナ禍・コロナ禍を経ての活動を聞く中で何度も“やり直す”という言葉が出てきました。
「歩き直す」「見つめ直す」「再構築」
地域を改めて見つめ直し、発見や新たな人間関係・活動が生み出されていったことが伺えました。私も、最近自分が住んでいる場所について考えています。私も地元を見つめ直すことで起こる自分の中の動きに注目していきたいと考え、場所の活用方法についても考えることができるのではないかと気づきました。

この3日間の研修を通して、モヤモヤを言語化しセッション、誰かと同じモヤモヤを持っていれば安心したり、新たなモヤモヤを知って不安になったりしました。しかし、この不安も持っていようと思います。不安に思って、自分のこれからどういうことをしたいと思っているのか、すべきなのか考える種にしていきたいです。

文責:高橋ありす

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