【大学入試対策】日本史千本ノック Part.4
ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。
問題
第1問
縄文時代の自然環境や人々の生活について述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(駿台模試)
1 ナウマンゾウなどの大型動物が姿を消し、シカ・イノシシなどが多くなった。
2 植生が亜寒帯性の針葉樹林に変わり、食用の木の実が増えた。
3 海進により入江や干潟が増えたため、漁労が発達した。
4 狩猟具である弓矢が使用されるようになった。
第2問
古代の東アジアの歴史に関して述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(センター2007・本)
1 滅亡した百済からは、貴族たちが倭(日本)に亡命した。
2 朝鮮半島の政治的統一に相前後して、日本列島でも中央集権国家の形成が進んだ。
3 斉明天皇は、中国皇帝に朝貢して「親魏倭王」と認められた。
4 古代の日本では、官僚制などを整えるため、中国の律令法を取り入れた。
第3問
風土記に関して述べた文として正しいものを、1~4から1つ選べ。(常葉大)
1 地名の由来や産物などについて,各国ごとにまとめた古代の地誌である。
2 稗田阿礼が誦習,太安万侶が筆録して編纂された説話的史書である。
3 舎人親王が編纂に関わった,六国史の最初とされる官撰正史である。
4 文章経国の思想のもと,天皇の命で編纂された最古の勅撰漢詩集である。
解答
第1問
正解:2
解説
縄文時代に入ると、亜寒帯の針葉樹林にかわって、東日本ではブナやナラなどの落葉広葉樹林、西日本ではシイなどの照葉樹林が広がりました。
針葉樹林は寒い地域に生えているイメージないですか。クリスマスツリーのあの木をイメージしてもらえると想像つくかもしれません。
旧石器時代は氷河時代ですので、このような針葉樹林が多かった…みたいな想像で覚えておきましょう。
こういった植生は最近の入試のトレンドです。
第2問
正解:3
解説
「親魏倭王」の称号をもらったのは卑弥呼です。239年の出来事で、『三国志』の中の「魏志」倭人伝に記載があります。
斉明天皇の大陸との交流といえば、663年の白村江の戦いでしょうか。
660年に唐・新羅軍により、百済が滅亡します。百済は当時のヤマト政権に救援軍の派遣を要請(超難関私大だと要請した人物名が鬼室福信であることもたまに問われますね)したことによって、斉明天皇は救援を決意しましたね。しかし、そんな斉明天皇は軍を派遣している最中に筑紫朝倉宮で死去してしまいました。白村江の戦いでヤマト政権は大敗します。唐・新羅軍の襲来に備えて、朝鮮式山城や水城を造ってこれに備えました。
第3問
正解:1
解説
1は『風土記』の説明として申し分ないです。ちなみに、現在残存しているのは常陸・出雲・播磨・豊後・肥前の5か国のみ。そのうち、完全に残っているのは出雲のみです。
2は『古事記』の説明
3は『日本書紀』の説明
4は『凌雲集』の説明
1~3は天平文化期、4は弘仁・貞観期のものです。
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