読書 世界遺産マチュピチュに村を創った日本人 「野内与吉」物語 - 古代アンデス文明の魅力 -

4年前に亡くなった父が手に取りそうな本が家にあったのを見つけて、クリスマスの深夜に久しぶりの読書。この本を読んで、数年前にリマで経験したことが頭の中でやっと繋がった。日系人の偉業はラテンアメリカの中で、研究者によってポツポツと語り始められていて、昔は出版された本の多くは研究者向きだったけれど、この本はとてもわかりやすく一気に読んでしまった。当時のラテンアメリカでの日系人の大変な生活、ビジョンを持った人々による改革、発展。とても興味深い。

ペルーのリマに行ったのは2018年8月、2017年に日米国立博物館で行われたトランスパシフィックボーダーランド展覧会の出展者とキュレーターが集まってのALADAAでの研究発表に招待していただいたのがきっかけ。南米が冬だったことをすっかり忘れて猛暑の日本からメキシコに帰って3日後に出発。

サンパウロ国立大学の教授、岡野道子さんのお誘いで行った天野美術館、有名らしいので思い腰を上げて行ったリマ市内にあるピラミッド、日系人センター。ペルーの日系人の生活はコミュニティ精神が根付いていて、みんな優しく、私が日本人であるだけで、どんどんと扉を開いてくれて嬉しかった。

その時にマチュピチュに行けたらと思っていたのだけれど、思いがけないことが起きて、あっさり諦めた。この本を読んだ後は違うアプローチで行けそう。ちょっとラッキー。



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