人生で最良の出会い
まだ実家にいた頃、家族で東京大神宮へ行った事がある。
いつもなら大晦日、終電近い電車に乗って九段下まで。靖国神社へ行っていた。
その東京大神宮へ行こうと頼んだ時は、ちょうど付き合ってる人がいなかった。そこで、恋愛で有名な東京のお伊勢様「東京大神宮」へ行きたかった。
いつも通り大晦日、終電近い電車に乗って出発した。九段下で降りて、靖国神社を素通りし東京大神宮へ。
母親には「神頼みで、相手ができるわけないでしょう」と言われながら、しばらく並んで、初めて東京大神宮へ足を踏み入れた。
手水で、手と口を濯ぎ、懐紙をいただく。
順番が回ってきて、簡単な住所と名前、ご縁をいただきたいと願った。
お詣りに行く前から、ひとつだけ母親にお願いした。
『私宛に、御守りを頂いてほしい』
それはどこかで聞き齧った話だった。
『御守りは貰わなければ意味はない』
頂きたいお守りは伝えた。御守り授与所で「これがいい!」と。
で、それがまだ今もお守りとしていただく事ができる。
可愛くて、携帯につけた。
きっとご縁があると信じて。
年明け、新しく入社した新人さんがいた。
会社へ行ったら、何故か私の使っていたパソコンを使っている。
「それ、私のパソコン…」
第一声はそれだった。
「これ使うように言われているのですが…」
と新人さん。
すぐさま上司に確認、私のパソコンはノートパソコンに変わった。
困ったのはマウスがなかった事と、IBMのパソコン(確か)だった事。
私は赤いポッチが使えなかった。
(トラックポイントというらしい)
当時、私はそれを『念力』と呼んでいた。
わたし「どうしよう、念力使えないんだよねー」
新人さん「ブフォッ」
わたし「あれ変なこと言った?」
新人さん「初めて聞きました『念力』…ふふっ」
そこから仲良くなった。
お互いにタバコを吸う事、彼の頭のいい事、内容を話せば本の題名や作者の名前が返ってくる事、物腰の柔らかさ、穴あけパンチの使い方を知らない事、飲みに行くと楽しい事。
この人好きだなぁと思っていたら、お守りが壊れた。可愛かったから残念だったのと、この人でいいんだと嬉しかったのと、色々と会い混ざった感情だった。
これが、2月頭の事。
1月に出会って、2月には好きになる。気が早いが、これも私だと開き直った。
色々とありすぎた人生だから、全部話してバレンタインデーに告白しよう。
ダメだったら友達としていられるように頑張ろう。
そう思った。
長いメールを作った、私の人生であったこと、周りの環境、思いつく限り全部。
当時はLINEなんかないから全部携帯のメール。
書ききって彼に送るまで、悩んだりもした。
こんな事内緒にしちゃってもいいのかもしれない、でもコレを乗り越えてきたんだ。
これらの出来事も私だ。
言わなければ、始まらない。
えぃっと送信した。
返事が来るまで、15分。
そして・・・お付き合いが始まった。
初めて告白した人。
思いが繋がった。
幸せが続く、今も続く。
母親への感謝の念は薄いのだが、あの時のお守りに感謝だ。
このご縁に、気づきをくれた。
この御守りの話をして、パートナーと2人でお礼参りに行ったっけ。
会社でも女性陣を中心に東京大神宮詣りが流行ったなぁ。(会社、東京大神宮に近かった)
だから私は、東京大神宮に重きを置く。
パートナーと出会えた神社。
ありがとうございます。
どうぞこれからも、よろしくお願いします。
病院への交通費として、使わせていただきます。