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【棚番号1】 未来につなぐ、アナログの世界

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萩原珈琲ってどんな会社? 歴史や伝統をはじめ、紡いできた技術。 アナログの世界だから生むことができる新しい取り組みや、ひととの関わり。私たちがなぜ存在するのか?未来につなぐ、ア…
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#コーヒー

「小さい」の繰り返しの結果

// 岡山県井原市から中学生♪ 近年の修学旅行では、環境や生産の仕組みについて学ぶ時間があるようです。萩原珈琲って、SDGsについての仕組みをどのように取り組んでいるの?そんなテーマで、神戸訪問の際に私たちを選んで頂きました。 当然、コーヒー焙煎をしているのですが、最も分かりやすいことは、焙煎のエネルギーが「100%国産の炭」ってところです。 この8年間取り組んできたことが、ゆ~っくり認知されはじめ、県内外の「中高生・大学生」にお越しいただくことも増えてきました。生徒や

焙煎工場・焙煎室。灼熱と極寒の地。

萩原珈琲の焙煎室。 それは、天井が約3階建て程の高さがあり、広さも相当な広さがある。焙煎室には、4台の「炭火」焙煎機と、1台の大型撹拌機。そして、電子選別機(色を区別し、異物を除去する装置)が設置されている。 その焙煎室には、空調がない。 代わりにあるのは、超大型の排気口と吸気口だ。そもそも、屋根が3階ほどの高さで、広いスペースの温度をコントロールすること自体が、ほぼ不可能だし、仮に操作できても、その費用対効果がどれほどのものなのか…。 当然、真夏には室温が40℃近くまで

生産と消費。「技術」の循環。鳥取県日南町・大宮炭。

ゆかりのある鳥取県日南町を訪問した時のこと。町役場・農林課のA氏と話をする機会をもらった。私自身は、「体の半分が日南町の血なんですよ。」などと談笑。「祖父の家は、江戸時代の建物で...。田畑の手伝い、川遊び、オオサンショウウオ、蛍、アマゴ、ヤマメ。そして、間延びする花火大会…。」まさに、自身の「思い出話」の押し売りだ。 農林業が中心である日南町。かつては「たたら製鉄」が盛んであったことを知る。たたら製鉄を中心とした産業が発達し、製鉄を支える「炭」もまた、生産が盛んだった。し

萩原珈琲の文庫室。始まります。

訪れた喫茶店で感じたこと。豆の種類毎の特徴や、萩原珈琲での使われ方。淹れ方を色々と変えてみたり。焙煎から出荷までの話。その他、色々。 日頃、自分達が思っている「こだわり」や「取組み」って、誰が知っているのか?このサイトを訪問した人だけが「知ることができる」それでよいのか?そんなことを漠然と考えながら、日々を過ごしてきた。 個人経営の喫茶店の減少、大手チェーン店の台頭。そして、人口減少。 喫茶文化がどんどん平均化され、お店独得の「空間や時間、会話」を楽しめる機会がますます減