写真レタッチについて

僕なりの写真レタッチの方法を解説します、なるべくシンプルに解説します。独学なのでセオリーから外れたことがあるかもしれませんがご容赦ください。


写真レタッチの考え方

まずどういう風にレタッチをするか、ゴールを設定しています。フィルムっぽくレタッチできればオッケーと考えています。そこからどうすればフィルム風になるかを考えています。フィルム写真とデジタル写真の違いを見つけてデジタル写真の特徴を、レタッチを用いてフィルムっぽい特徴に近づけていけば良いのです。下に示す画像を用いて簡単にフィルム写真とデジタル写真の違いを見つけてみます。

フィルム写真とデジタル写真の違いを見つけよう

写ルンですとスマートフォンの比較
引用:FUJIFILM公式サイト"写ルンです シンプルエース"

写ルンです公式サイトに載せられているスマホとの比較です。ここからフィルム写真とデジタル写真の違いを見つけてみましょう。
まず1番上の海が映っている写真、空の青色が違います。海の青色も違います。写ルンですの青色はベタ塗りの青という訳ではなく、グラデーションを帯びた青色です。
海に浮かんでいる船の赤い船底塗料にも注目してみましょう。フィルム写真はやたらと主張が強く、鮮やかに、少しオレンジ掛かって映っているように感じられます。
ビル群に注目してみると光が当たっている箇所と影になっている箇所の明暗差(グラデーション)が強いように感じられます。それと写ルンですの写真は全体的につぶつぶしているように感じられます。これはフィルム特有の性質で、フィルムを構成している化学物質のつぶつぶが現像した際に現れているからです。(専門的な知識はないためものすごく大雑把かつ不確かな表現です)

次にお花の写真を見てみましょう。スマホで撮られた写真はお花一つ一つの色がしっかりと確認できます。最近のスマホは本当にすごいと思います。しかし、写ルンですの写真は先ほど見た海の写真と同様、コントラストが高く、光が強くあたりすぎて白飛びしてしまっています。それに緑色の出方も独特です。

次に観覧車と空の写真。写ルンですの方は青色が全く違うように感じられ、グラデーションが掛かっているように感じられます。これは先述した特徴が顕著に表れていますね。

違いをまとめてみよう

3枚だけですがフィルム写真とデジタル写真の違いを探してみました、以下に書き出してみます。

  1. 青色、赤色、緑色の出方が違う

  2. フィルム写真はコントラストが強い

  3. フィルム写真はつぶつぶしている

こういった違いを見つけることができました。他にも細かい違いはたくさんあるのですが、見つけた違いを元にデジタル写真をフィルム風に近づけていくことが僕のレタッチの基本方針です。次に実際にどうやって写真を撮るかを考えてみましょう。

フィルム風とは(補足)

僕はフィルム写真が好きなのですが、厳密に言うと安価なカメラ(写ルンです等)で撮られた、適正露出ではないフィルム写真が好きです。そのフィルム写真っぽいレタッチをフィルム風と僕は呼んでいます。多分フィルムカメラに興味がある、プロのカメラマンではない人が思い浮かべるフィルム写真と僕の好きなフィルム写真は同じだと思います。

どうやって写真を撮るか

今回、機材ではなく、どういったファイル形式で写真を撮るかを解説します。

RAWとJPEG

まずRAWとJPEGに付いて解説します。デジタル写真は画像ファイルと同じです。画像ファイルにもいくつか種類があり、主にデジタル写真に適用されている画像ファイル形式を紹介します。

RAW:写真の色とか光の情報がいっぱい詰まっている、ファイルサイズがでかい(iPhoneで約15MB、1GB=1000MB)
JPEG:情報はそんなに詰まってない、ファイルサイズが小さい(約2MB)

レタッチを前提として写真を撮るときはRAWで撮影すれば良いと思います。色や光の情報がいっぱい詰まっているので後で調整できる幅が広いです。JPEGの写真でも十分にレタッチは可能で、フィルターアプリなどで簡単にレタッチする際はJPEGでも十分良い感じにレタッチできます。
カメラでRAW撮影をするには設定を変更すればOKです。iPhoneは別途アプリをインストール。機種、ファームウェアによっては設定を変更することでRAW撮影が可能になります。

写真をレタッチする方法

写真をレタッチする方法はたくさんあります、僕は場合によって色々使い分けるので、知っている限りを解説したいと思います。

【RAW向け】Lightroom

iPhone、カメラで撮った写真をパソコンに移してLightroomというソフトで編集します。編集する過程を動画で見てもらった方が良いと思うので以下の動画を参考にしてください。動画ではiPhoneの「Moment」というアプリで撮影したRAWファイルを編集しています。動画では言い忘れましたが、写真を表示するモニターによっても見え方が変わるので、僕は一度レタッチしたものをiPhoneに転送して確認したりします。プロの方はモニターにもこだわるそうです。

【RAW&JPEG向け】VSCO

VSCOはスマホのアプリです。Lightroomでちょこちょこ調整してたやつを一括でやってくれます。ただ、一枚一枚編集しないといけないので大量の写真をレタッチするときはめんどいです。フィルターの強度は弱めにしてLightroomで行った調整と同じことを行います

【RAW&JPEG向け】Dazzカメラ

フィルムっぽく加工してくれます。細かい調整などはできませんがとてもいい感じに仕上がります。Dazzカメラで加工した後、iPhoneの純正のギャラリーで露出やコントラストを調整します

上達方法

とりあえずいっぱい写真をレタッチしてください。レタッチするための写真をカメラ、iPhoneでもなんでもいいので撮りまくってください。自分の好きな写真を見つけてそれっぽい色になるように試行錯誤しながらレタッチすると自然と上達します。真似から始めるのがとても効果的です。

参考になるもの

この下の本は結構参考になりました。デジタル写真をフィルム風に加工することに特化した本はなかなかありません。僕はこの本で紹介されていたプリセットを元に魔改造して自分の基本となるプリセットを作成しました

SNS

プロアマ問わず好きな写真家を見つけるのはとても良いことです。写真集とか買ってみるといいかもです

まとめ

大まかですが解説してみました、少しでも参考になれば幸いです。まだ書きたいことがあるので以下に更新予定のものを書いておきます
室内写真のレタッチ、夜の写真のレタッチ

更新履歴

2024/04/21 初版


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