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【書動】戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法

自分の役立ち度 ★★★(満点 プロコンサルタント30年の集大成の著。)

【購入動機】
著者:遠藤功さま ローランド・ベルガー日本法人会長。
戦略コンサルタント、大学教授、複数の会社の社外取締役、ビジネス書作家。
初版:2020年4月23日

私自身30歳のときに、外資系コンサルティング会社に
行きたいと思ったことを思い出します。
それをきっかけに、外資系コンサルタントの方の著書を読み、
どんなことをされているのか、また物事をどう考え、
どんなことを現場でやっているのか 
情報を吸収してきました。

というわけで、私の中で特に有名な
遠藤さまは、長年コンサルティング業界のトップを走り続けられている方であり、
タイトルを見たときに、集大成の本だと思い購入しました。


【読後行動】
タイトルからすると、欧米から輸入してきた小難しいロジックを、
上から言われるような印象ではありますが、

180度逆でした。

遠藤さまが日本企業の現場で経験されてきたことが、わかりやすく、正直に(成功事例も、失敗事例も)記されており、かつ遠藤さまの謙虚な人柄が知れる内容です。

タイトルは「戦略コンサルタント」とあるので、
業界の方や、「ビューティーコンテスト」として、どこのコンサルティング会社にするのかコンペを実施する企業にだけ関わりあいがありそうですが、

この本は、今後ますます「プロ」化していく
ビジネスの世界において

プロの方はもちろん、プロを目指す人にとって、
必読書です。

プロは、どういう業界にあっても
お客様に対して成果を出さなければならないからです。


お客様を起点に考えると

頭の知性(IQ)、つまり考えることは無論必要であるものの

このロジック一本では、当然 成果を出せないわけで、

そこには、”人の気持ち”が大切であり、
この本の中には、コンサルティングの本としては
珍しく”心の知性(EQ)”について記されてます。

遠藤さまが大切にされてきたこと、長年コンサルタントとして
最前線にいらっしゃる所以が よくわかりました。


意外な発言で共感したのは、
仕事を「楽しい」と思ったことがない点です。

私もそうで、時に「苦しい」と
思うほどです。正直 このような気持ちを
漏らすことはなかったので、遠藤さまの発言は
正直だなと思いました。

ただ50歳半ばからは、少しづつ楽しさもわかるようにと
あるので、私もその域に達せるよう積み重ねていかねばと
いう思いです。


私自身もプロとしての覚悟をもって、

変革について考え、人の気持ちを感じ、

熱く事業を進めていきたいと思います。


追記
本を書くことについても触れられてました。
もともと元BCGの堀さんから
「本は名刺がわり」と言われたそうで、
それから毎年1冊ずつ出版することを習慣にされて
いるとのこと。

私も、本を書いて、毎年出版できるようになりたいと思います。

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