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響流十方に気付く

「響流十方」(こうるじっぽう)は『仏説無量寿経』の中にある「歎仏偈」の一説、「如来容顔 超世無倫 正覚大音 響流十方」に出てくるお言葉です。

響きの流れとでも申しましょうか。あらゆる世界に響きが流れている。その流れの中で自分と出会いなさいと言われているように思います。

大変な努力をされた名演奏家と言われる人の奏でる音は、自分の心に感動を与えその感動は賛嘆となり演奏家に還っていきます。

自身がそうしようとの想いからではなく、向こうからやってきた働きに頷いていく。そこには響きが流れているのではないでしょうか。

音楽に限らず、日常の生活の中で出会う人、動物、植物などの響きの流れに気付けることは有難いことかもしれません。


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