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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2023年5月の記事一覧

知識をひけらかす

人の採用に関わる部署を管掌するようになってから、身分を明かしてSNS発信などもしていますから毎日のように営業のメールをいただきます。 一番多くいただくのは、いわゆるHR業界から。 HRとはヒューマンリソース、直訳すると人的資源となりますので、つまり人事にまつわる業界になります。 主だったところでは、採用、人材育成・研修、人事・労務、システム・業務ツールといった業務になります。 そして、決して批判するわけではありませんが、とにかくこの業界は業界名からしてもそうですが横文

心理的安全性

今回は、心理学用語について。 「心理的安全性」とは、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンド氏によって提唱された、「組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態」のことです。 この概念を、 チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態 対人関係においてリスクのある行動をしてもこのチームでは安全であるという、チームメンバーによって共有された考え と定義しています。 この心理学用語の重要性は、グーグ

第三者だからスッキリできる

以前のコラムにて、「何が相手を怖がらせているか」というテーマにて、自分自身が無意識に発してしまった言葉や仕草、それからエピソードトークの内容などが、知らず知らずのうちに相手に警戒心を抱かせてしまう可能性について言及しました。 人間関係は鏡のようなものですから、基本的には明け透けに自分のことを何でもかんでもフルオープンで見せていくというのは、相手の本音も引き出しやすいとは思っています。 ただ、包み隠さず曝け出すからこそ構築される関係性もあると同時に、関係性が構築されているか

「関係性のケア」を重視する

久しぶりに読み返しての備忘録となります。 「ケアをする人」の定義 健康に問題のある人に対して回復を目指し、 それができなければ現在の機能を保ち、 いずれもできないときには最後まで寄り添うことをする人 諦めないのはケアではなく、「関係性」 関係性をあきらめた結果が不適切なケアとなる(拘束) 大事だと思っていることとやっていることが一致しないから、ケアをする側が燃え尽きる 不適切ケア(強制ケア) = パターナリズム 私たちケアをする側は「どうすればいいか」答えを

なぜだか相手をイラつかせたままにしてしまう人

あまりジェンダー的なことを話題にすると、また物議を醸してしまうかもしれませんが最近あった出来事について触れてみたいと思います。 他部署に新しく配属になった男性スタッフがいるのですが、なぜだか周囲の女性スタッフたちと関係性が上手く構築できていません。 どうやら部下である男性スタッフたちとはちゃんと関係性が出来ているようです。 私の部下が以前の彼のことを知っていたので、当時は女性スタッフとの関係性はどうだったのか訊いてみると、やはり言葉のやり取りなどで上手くいっていないこと

部下と何を共有するか

若くしてリーダーに登用されて、周囲のスタッフさんたちとも上手くコミュニケーションを図りながら拠点の業績拡大に大きく貢献して、更に広い範囲の担当を任されてそこでも同じように結果を出した元部下が新たなプロジェクトのリーダーに抜擢されました。 今までの延長上の事業とは少し様子が違うのと、これまで担当してきた地域でもないために、関係性もゼロから構築しなくてはなりません。 かと言って、新たなプロジェクトですからこれまで彼が率いてきたよりも少人数でのスタートなのでコミュニケーションは