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2023年ドゥームメタルランキングTOP20

皆さんハマタイです。
仕事も無事納めることができて精神的に腑抜けている状態の悩める海牛です。
今年もやってきました、自分以外やってる人を見かけないドゥームメタル作品年間ランキングの時間です。
ベテランから新人まであらゆるドゥームメタル作品で世間をのんびりとさせてきたかと思いますがそんな1年の個人的に良いなと思った作品を前回書いた2023年ベストアルバムランキングと同様にTOP20で発表していこうかなと思っています。
前回の記事同様に順位/アーティスト名/作品名で表題を書いていき、ドゥームメタルではありますが広域でのドゥームメタルなのでストーナーだったりスラッジだったりも入っているところはご了承ください。
前回のランキング記事と違ってバンドの曲がクソマイナーすぎるためYoutubeに公式動画としてあがっているのが少ない若しくはWEEDIANや666MrDoomがフルレングスまんま上げてるのしかないためとりあえず1曲聴いて判断してほしいからSpotifyとBandcampメインになっています。
それでは20位から発表していきましょう!
下記リンクは去年のドゥームメタルランキングです。


20位/FVNERALS/Let the Earth be Silent

いきなりドゥームメタルじゃねーじゃんかよ!と突っ込みたくなる人もいるだろうとは思うが良いなと思ったからしょうがない。
ドイツ産バンドFVNERALSの最新作が20位にエントリー
ダークアンビエントやポストメタルを軸に、でもギターの歪み具合や精神性にドゥームメタルが含まれていると思いランキング入り。
近年でてきたドゥームメタルとポスト系の組み合わせ、そして何よりホラーテイストな展開は様式美として文化遺産に登録してほしいですね。

19位/Mansion/Second Death

男女Voと起源でもあるBlack Sabbathのホラー方面を滲みだしているゴシックドゥーム/カルトロックバンドMansion
前作を聴いていないかったので2023年になってなんとなく新年ドゥーム祭りをしたいなと思った時に新作として流れてきて聴いてみたらいやぁめちゃくちゃ良いじゃあないか!となったためランキング入り。
ドゥームとは切っても切り離せない関係のオカルト方面にバリバリな遅く重いリフがのっかかり寝る前とかに聴くと楽しい悪夢が見れそうで良き。
ちなみにバンド名はカルタノイズムというフィンランドの宗派を表しているらしい。

18位/Earthbong/Church Of Bong

今年もバカバンドがちゃんと作品を出してきました。
EarthbongのChurch Of Bong
地球全体がBongだというどう考えても葉っぱやりながら考えたであろうバンド名の彼らが今年もフルレングス作品を送り届けてくれました。
ジャケがフード人間、1曲の長さが10分以上、3ピース、ベースとギターが歪みまくるとドゥームメタルあるあるのロイヤルストレートフラッシュを今作でもしっかりと叩き込んできていてドゥームメタルファンを笑顔にさせる1枚ですよ。
今回は2曲で約40分!潔し!

17位/Dopeload/Songs For Satan

自分にとってはいつも安定のクオリティを保った作品をだしてくれる安パイバンドにまでなってるDopeload、今作も古き良きドゥームスタイルとモダンドゥームらしいミックス処理がされている曲満載で笑顔満点。
前作までと違うのはちょっとポップさがでてかつストーナーの良さを削ってモダンドゥームらしさをだしているところかな?何にせよ今作も見事な出来です。
それはそうとここまで公式Youtubeの1曲アップロードスタイルがないってどういうことだよ!

16位/Sorcerer/Reign of the Reaper

やってきましたクサエピックドゥームメタルバンドことSorcererの最新作
今作も壮大で拳を突き上げたくなるエピックドゥーム曲満載ですよ。
ここまで来るとエピックドゥームというよりもパワーメタルなんじゃないか?となることもあるけどリフやメロの展開はちゃんとエピックドゥームをやっていますよ。
彼らも結成から30年以上経つというベテラン枠になっていますが再結成してからフルレングス作品デビューしたというのもあってなのか?勢い衰えず、それどころか益々力強い曲が増えてきてるというまさにエピックな存在ですね。

15位/Bell Witch/Future's Shadow Part 1: The Clandestine Gate

また奴らがイカレタことをやってきやがったとなるBell Witchの最新作
Mirror Reaper以来の1曲1時間半というアタオカ作品です。
普通の人ならそもそも1曲1時間半なんて聴かないし見向きもしないだろうがガイキチである私含めたドゥームメタルファンはこの1時間半という時間をちゃんと作って部屋に籠って聴くだろうという信頼があるからこそ生まれるアーティストとリスナー双方が狂ってるからできる狂作です。

14位/Chained to the Bottom of the Ocean/Obsession Destruction

近年特に流行ってきている(流行ってない)ブラックメタルとスラッジメタルを組み合わせるブラッケンスラッジを堪能することができるバンドChained to the Bottom of the Ocean
スラッジらしい切り裂くようなリフとずっしりとくるギターを中心に精神をブラックと調和させることができる者のみたどり着ける境地。
ライブでもしっかりと原曲かそれ以上にかな切りデスボイスを倍音のようなノビで歌えていていつか来日してほしいですね。
ちゃんとバンド名通りメンバーがアー写でチェーンにまかれているのも加点ポインツ!

13位/Bongzilla/Dab City

今年も愛すべき葉っぱまみれのゴジラによるバカ作品がちゃんと出ました。
今回も歌の内容はおバカまるだしで、ウィスコンシン州のマディソンは大麻所持していても暗黙の了解で許されたり規定以下のグラム数なら罰則があっても1ドルで済むからマディソン最高!(所説あり)みたいなことを歌い上げてる最高にアタオカ曲満載。
大麻グミとか某大学の大麻問題なんか下っ端みたいなもんですよと言わんばかりに大麻大好きバンドとして突っ走る姿勢は見習いたくはないが見守っていきたいですね。

12位/Froglord/Sons of Froglord

これまた愛すべきアホバンドことFroglordがランクイン
去年は凄まじい程のポップとドゥーム/ストーナーの共存でドゥームランキング1位になりましたが今回はこの順位。
じゃあ前作よりあまり良くないのかと言われたらそんなことはありません。
今作はストーナーの先にあるロックンロール要素を大きく取り入れたことによってMonster MagnetやQOTSAのような砂々しい荒くれリフとノリノリな曲が多く大衆性より好きなことをやっているそんな感じになっています。
ちなみにちゃんと蛙物語は続いていて前作の話の500年前になんか色々あったみたいな話が展開されています。(よくわからん)

11位/Slow Wake/Falling Fathoms

ジャケだけ見るとネオプログレかチル系R&Bかポストメタルのバンドかな?となるSlow Wakeのデビューフルレングス作品
不意打ちによるパンチが脇腹に決まったかのような感覚になりそっから1ヶ月はリピートしまくったかな?とにかくモダンドゥームの新人バンドとしてはかなりの良作なのではないでしょうか。
ジャケのようにドゥームが主体なんだけどポストロックや2010年代以降のVoのようなリミックスがされていたりして{まさかドゥームメタルにも最新の流れが来ているのか!?)となりましたね。

10位/Godthrymm/Distortions

皆さん待ちに待ったエピックドゥーム作品ですよ。
Godthrymmは前作も期待以上でしたが今作はもうハードルを飛び越えるどころか構えたところから優勝候補レベルに良曲ばかりでつよつよバンドマンになってましたね。
個人的にエピックやフューネラル系のドゥームにはブルースの香りを発してほしくないと思っているため今作みたいなごっりごりに独立したジャンルとしてドゥームを演奏してくれたらそれだけでもう満点です。
あとちゃんと聴きやすいメロも作っているのも良き。

9位/Nepenthes/Grand Guignol

さていよいよ我々日本のドゥームメタルバンドがランクインしていきますよ!
このジャンルにおいては日本の負けていないどころか、正統ドゥーム/ストーナーを演奏させたら世界でもトップレベルになれるバンドがめちゃくちゃ多いんです。日本はドゥーム大国なんです!広まってくれ!(血涙)
ということでまずはマッスルドゥームスタイルことNepenthesの最新作
Voを聴いてわかると思うが物理でぶん殴る闘魂注入型ヘヴィロックだからこそできるドゥームをこれでもかと浴びせてくれますよ。
必聴名盤!

8位/Church Of Misery/Born Under A Mad Sign

さて続いては日本が誇るベテランドゥームメタルバンド、俺たちのChurch Of Miseryの最新作
今作も当然のように曲の副題に世界的犯罪者の名前が連なっているので気になる人はぜひググってもらいたい。
ちなみにブルース作品みたいなジャケになってる今回の写真モデルはフリッツハールマンというとんでもない犯罪者。
ドラムが変わったことで少しスネアの音が湿ったゴムのような音になっているのが個人的に気になってしまったためこの順位。
それでも曲自体は素晴らしくいつものように高クオリティすぎるドゥームメタル曲を提供してくれて感謝しかありません。
人間椅子がストレートメタルになってしまった今ドゥーム界隈で暦のあるかつ重宝されるバンドとなったのはいいことなのか悪いことなのか。

7位/Green Lung/This Heathen Land

デビュー当時からずっと大好きで追っかけているUKドゥーム/ストーナーバンドGreen LungのThis Heathen Land
毎回儀式でも行われているかのようなジャケと禍々しいメロディなのにずっとポップでオジーみたいな歌い方をしているという自分の癖に刺さりまくるバンド。
今回もいつもの如く片田舎で魔女が何かやってんのか?みたいな風景が脳裏に浮かぶような曲がてんこ盛りで素晴らしいですね。
特に今回で自分達の色を完全に見つけて昇華させた感はありますね。

6位/Kind/Close Encounters

ジャケのモフモフした生き物が気になって仕方ない作品
Kindというバンドを知らなくて調べたらまさかのElderのMattを主体にドゥーム界隈のメンバーを集めたスーパーグループではありませんか。
ジャケのモフモフに騙されないで!と言いたくなるぐらい中身はパワードゥームでどの曲もUSドゥーム/ストーナーの平行線にメロディを変えて盛り上がりの抑揚よりもとにかくリフと歪み!そして最後に爆発!な展開が多くてトランス状態になること間違いなしな名盤!(Elderもそろそろこういうの作ってくれ)

5位/Bahboon/Thunder Ape

さてさてまたもや日本からランクインとなったBahboonの最新作
帝京魂!ならぬサバス魂!と心に一本のトニーアイオミを入れている頭振りまくりグルーヴありまくりな作品となっていて日本のドゥーム界は安泰だな!と安心できる作品ですよ。
特にドラムの方の引き出しの多さと技術力は目を見張るものがあり、まさかストーナー系の曲でここまで四つ打ちドラムが似合うとは思わなんだ。
兎にも角にも今年でた邦楽ドゥーム界で個人的に1番気に入った作品です。ぜひ聴いてほしい!

4位/Draken/Book of Black

ドゥームというよりどちらかというと70年代HR/HMバンドにストーナーが融合したようなバンドDrakenのBook Of Black
ジャケがフードだしロゴもそれとなくメタルっぽいからという理由で聴いてみたら一瞬で虜になりましたね。
シンプルにかっこよく漢と言えるような歌声と極太ベースとギター、時に猪突猛進ヘヴィロック時にストーナーというとんでもないバンドですよ。
ちなみにBandcampだとジャンルタグにプログレがあったりする。

3位/shedfromthebody/Amare

ドゥームメタルで浄化されることってるんだなとなるshedfromthebodyの最新作
シューゲイザーにドゥームメタルを合わせるというAlcestのブラックゲイズに続く新たなゲイズシリーズを生み出している彼女の新作は今まで以上にシューゲイザーに寄った曲が多く、それこそマイブラやLUSHのようなダウナーで不安定になるVoなんだけど聴き心地の良いという矛盾を感じることができて12月にでたのにこの順位でも妥当だなと思わせてくれる程クオリティが高い名盤となってますよ。
時にしっかりとゴシックドゥームをやってるからドゥーム好きも安心して聴いてほしい。

2位/Colour/Colour

また検索困難すぎる単語のバンドがでてきたな。。。となる2023年新人バンドことColour
自分でもよく見つけたと思うよこれに関しては、と自画自賛してしまうバンド名ですが曲は古き良きドゥーム好きなら涎たらしながら白目向いて絶頂してしまうでしょう。
去年のドゥームメタルランキング2位のSmokeもそうだけど毎年ちゃんと自分の好みど真ん中に佐々木朗希ばりのストレートが投げ込まれるからドゥームメタル漁りはやめられない。
Black Sabbath直伝の秘伝のタレは今なお語り継がれてますよ!
あまりにも検索に引っかからないから手作り感満載のサイトも置いておきますね。

1位/Ahab/The Coral Tombs

今年のドゥームメタルランキング、栄えある1位はフューネラルドゥームの雄AhabのThe Coral Tombsになりました!
バンド名の由来となった白鯨関連ではなく海底二万哩を題材にした今作は今まで以上に歌に力を入れ、物語をリスナーに聴かせるような感覚を感じてAhabの魅力がさらに増した気がしています。
もちろんフューネラルドゥームなので禍々しくそして深海を漂うノーチラス号のように揺蕩うリフやメロディは見事。
海底二万哩を読みながら彼らの曲を聴くとネモがノーチラス号でずっと深海生活をしていた気持ちが少しわかるかもしれません。
ちなみに聴きすぎて単体でnoteも書いているのでそちらも参考に曲を聴いてみてください。

最後に

今年もあらゆるドゥームメタル作品が遅く重く湿ったリフの如く発売されました。
毎年毎年よくもここまでネタに尽きず新人バンドがでたり若手からベテランまで色んな曲がでてくるなと感心と若干の呆れを感じつつ生活の一部ともなってるドゥームメタルを聴くのが幸せな一時だなと、今年も強く感じました。
1年の締め括りはドゥームと共に、来年も多くのドゥームメタル作品が発売されることを祈りながらこの場を締めたいと思います。
またランキングに入りけれなかった曲も含めてSpotifyにプレイリストを作成したのでこちらも是非ドゥーム作品漁りの参考にしていただければなと思います。

それではここまで見ていただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

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