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追悼)大好きなソプラノ歌手、エディタ・グルべローヴァ女史

世界最高の歌手のひとり、コロラトゥーラの女王、そんな形容をもって語られる
エディタ・グルベローヴァ女史の訃報を、
私は、今朝知った。

なんということだろうか!
あんなに尊敬して、大好きな歌手の訃報を、1か月も遅れて知ることになるとは。
情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

私が声楽に出会ってすぐ、遠い憧れを抱いた歌手。
オペラ好きなら、知らない人はいないと思う。多分。
コロラトゥーラの凄さを、感じさせないすごさ。
端正な、コントロールされた美しい声。
CDはもとより、半生を書いた本『うぐいすとバラ』を読み、益々ファンになった。

思い起こせば、

清水の舞台から飛び降りるつもりで
取った、高額なチケット。
初オペラ鑑賞。

震える思いで、生の歌声を初めて聴いたのは、、、
2000年10月25日におこなわれた、
神奈川県民ホールでの
      『ナクソス島のアリアドネ』
         ツェルビネッタ
今は亡き、
      ジュゼッぺ・シノーポリ指揮
オケは、
  ウィーン国立歌劇場管弦楽団


声が、オーケストラの音と一緒に駆け上がると同時に、私のキカン?(チャクラのような)が開いた気がした。
♪パンパンパン と、勢いよく開いた。
上手く言い表せないが、それほどの衝撃だった。
その晩は、興奮さめやらず、
どんなにずばらしかったかを、友人に電話で語り、なかなか寝つけなかった。

その後、NHKホールや、大阪シンフォニーホール、アクロス福岡で、オペラやリサイタルを聴く機会に恵まれた。

両親を連れて聴きに行ったこともある。
そう、世界一の歌声を聴かせたくて。

楽屋口での、夢かと思うようなサイン会、生写真のサービス。
後光がさしてて、顔が見れなかった。


最後に聴いたのは、アクロス福岡での
『ノルマ』だった。
私としたことが、危うく開演に遅れそうになり、会場に駆け込んだ。
幕が上がったー。

足元から湧き出て頭部に入ったように見えた、ピアニッシモ。
忘れない。


この日は終演後、またまたプログラムにサインをいただき、興奮を心に包み込んで
会場を後にした。

引退されたというニュースは、知っていた。

だけど、お元気で、声楽を教えておられると思っていた。
信じられない。
呆然とするとはこのことである。

コロナ禍が、遠いところに連れ去ってしまったように思えてならない。

☆☆☆

エディタ・グルベローヴァ様
私の人生に、
素敵な夢や憧れをくださり、
ありがとうございました。
私にとって、
貴女の右に出るソプラノ歌手はいませんでした。
追悼の言葉をしめくくるのが、
いやで仕方ありません。。。。

。。。。願わくばもう一度。。。。
   貴女の歌を聴きたかった

ご冥福をお祈りいたします。


   1ヶ月遅れで貴女の訃報を知った、
          ファンより



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