生き甲斐について考えてみる
デンマークはロックダウン真っ只中です。イギリスの状況はもっと深刻みたいですが。日本については正直よく知りません。個人的には、この期に及んでオリンピックやる気満々の日本政府にドン引きです。
ブログに書きたいことは山ほどあるんですが、ありすぎてどこから手を付けていいやら。端的にいうと、デンマーク(というかデンマーク人)、あんまり好きになれないんですよねぇ。なんでかと言いだすと、愚痴になるので今はやめときます。クリスマスだし。
で、クリスマスなんで、ここは無難に心温まるニュースでも。
イギリスでは、80歳以上の人に対してコロナウィルスのワクチン接種が始まりました。イギリス北部にお住まいの Lilyさんと Trevorさんも、早速、一緒に予防接種を受けられました。ともに90歳。
いや、「二人そろって長生きだな」とか「イギリスの予防接種開始えらい早いな」とか、そういう話ではなくて、
お二人の馴れ初めから今までの経緯がなんかすごい。
90歳になって、一緒に暮らし始めた
Lilyさんと Trevorさんが最初に出会ったのは、30年前、地元のダンス・サークルに参加された時です。
当時は、双方とも別のかたと結婚されていました。で、夫婦そろって互いの配偶者も含め、良きダンス友達だったそうです。
ただ、Trevorさんはその後、今から6年前に奥様と死別。一方、Lilyさんは、長年連れ添った旦那様を 14年前に既に亡くされています。
ほどなくして、友人に勧められて Trevorさんはダンスに再度トライ、その時、Lilyさんを相手として誘い、それをきっかけに交際開始。
そんな折、コロナ第一波でロックダウンが始まり、Lily さんが散歩中にケガをされたり、家族・友人らの勧めもあったりして、この春から二人で一緒に住むことに。
今はワクチン接種もすませたし、ダンス・サークルの再開が待ち遠しいそうです。お二人の老後の生き方は、うらやましいくらいです。
Lilyさんと Trevorさんの記事を読んで、感じることは人によってかなり違うと思います。
歳を取っても健康維持に何かしなきゃ、と思う人もいるだろうし、やっぱり人生を共にするパートナーが大事、と思う人もいるでしょう。
私はといえば、記事を読みつつ、Lilyさんと Trevorさんが何歳の時に何をしてたかを計算してました。えーと、60歳でシニアのダンス・サークルに通い初めて、そこで友人だった人と、共に配偶者と死別後、30年後に暮らし始めたって?
なんつー気の長い話。
定年したら、あるいは定年してなくても歳をとったら、なんなら歳をとってなくても、「したいことがわからない」「ときめくものがない」「生き甲斐がない」と、ないないずくしを漠然と感じている人は結構おられるんではないかと思います。
でも思うに、Lilyさんと Trevorさんって、若い頃からずっと工場勤めをされていた、ふつーの一般市民です。
多分、生き甲斐って、どんな事にでも、そして、いくつになっても、見いだせるものなのだろうと思います。その気があれば。
BBCの元ニュース記事(英語)はこちら。
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