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【エッセイ】「空(そら)」と「空(くう)」

「空」という漢字は「そら」とも「くう」とも読みます。この「そら」と「くう」を、昔の人は一つの文字に込めたんですね。
 よくよく考えられてるなぁと、つくづく感じ入ってしまいます。

 以前、こういう詩を書いたことも。

「なにもない(くう)」が在る「そら」って文字、大好きです。
 

 ちなみに、英語の「sky」は、元をたどれば「雲」や「影」を意味するそうです。この言葉が生まれた土地では、空に何もなく晴れ渡る日よりも、雲に覆われた日の方が多かったことが表されているとか。

 翻訳するなら、「sky」=「空」となるわけですが、本当は全く同じではない。「sky」を使ってきた人々の思いや、暮らし、気候などは、「空」を使う私とは違うのでしょう。

 言葉ひとつといえど、ゆっくり眺めてみれば歴史や風土まで見えてきますね。面白い。



(「sky」については、こちらのnote記事を参考にさせていただきました)


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