同じテンポ、同じ音量で話す

「聞き方の一流、二流、三流」 松橋良紀さん著
「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」 赤羽雄二さん著


忘年会

昨日は、中学・高校の同級生の忘年会でした。19名くらい参加しました。

カナダ在住で、京都に帰省している友達も来ていました。会うのは40年ぶりくらい!懐かしかったです。

親友さくらや、私が大好きなお店Knucklesのオーナ夫妻や、高校生の時よく夜遊びした、東京在住の友達も来ていて、それはそれは盛り上がりました。
同級生って、やっぱりいいな!

コロナで何年か、忘年会はありませんでした。コロナの前に忘年会があった時に参加したこともあったけれど、参加できないことの方が多かったです。自分と人を比べてしまって、辛くなっていたからです。

統合失調症になって、仕事も家庭もなくしてしまった私。そんな自分を同級生と比べて、みじめになって、辛くなっていたのです。

でも今年は、とても楽しい気持ちで参加することができました。今、私はとても幸せだからです。そして自分なりに頑張っているからです。人と比べても仕方ないと思っているからです。

楽しんで忘年会に参加できて、本当に良かったです。


今日も、「聞き方の一流、二流、三流」と「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」で学びたいです。


同じテンポ、同じ音量で話す

前回のブログで、相手のペースに合わせるペーシングについて書きました。
①言葉を合わせる 
②声の使い方を合わせる
③身体の使い方を合わせる

です。今日は②声の使い方を合わせるについて学びたいと思います。

「声の要素には次のようなものがあります。
・声のテンポ
・声の大きさ
・声の高さ
・間

この4つを相手に合わせると、安心感を与えて、とても好感を持ってもらえます。人の話し方を観察すると、この4つの要素の組み合わせで、喋り方の個性が生まれていることが分かります」

「早口で話す人、ミドルテンポで話す人、ゆったりと話す人に分類できます」

「早口で話す人には、早口でテンポよく相づちを打つ必要があります。オウム返しも相手と同じテンポでします。早口の人にゆったりとした口調で返すと『なんかこの人、わかってんのかな?』と感じさせてしまいます」

「逆にゆったりと話す人に対して、早口で返事をすると、「なんか早とちりしているみたいだ。せっかちだ。急かされてる」と感じさせてしまいます」

「話す音量が違うと、逆ペーシングになります。親密さが損なわれてしまいます」

「一流は相手と同じテンポ、同じ音量で話します。ボソボソ話す人にはボソボソと。はきはき大声で話す人には大きな声で。そのために相手のボリュームをしっかり聞いて、相づち言葉やオウム返しをするときの声の大きさを合わせます」

「一流は常に、相手の声をしっかり聞きます。そして、一瞬で同じ声の使い方をしているのです」

「一流は、一瞬で相手と同じ声を使う」


アクティブリスニングのやり方

「聞き方の一流、二流、三流」と共に赤羽雄二さんの「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」でも聞き方について学んでいます。赤羽雄二さんは、アクティブリスニングを提唱されています。相手の話をひたすら聞く。聞き切る。それがアクティブリスニングです。

では、アクティブリスニングとはどういう聞き方なのでしょう?赤羽さんは、
①ひたすら聞く
②相づちを打つ
③疑問があったら躊躇なく聞く

とおっしゃっています。

①ひたすら聞く
全ての言葉に集中し、できる限りそのまま理解します。「うわの空」ではなく、一言一句理解していきます。余計なことを考えず、相手の言葉そのものの理解に努めます。

②相づちを打つ
聞く側が無反応だとものすごく話しづらいものです。過度な反応は不要ですしお勧めできませんが、適度で自然な相づちは話し手の気持ちを高め、もっと話してくれるようになります。

③疑問があったら躊躇なく聞く
この一言には3つの要素があります。「適切な疑問を持つこと」「躊躇なく質問すること」そして「的確な質問をすること」です。


進歩してきたぞ!

昨日の忘年会の席でも、「よく聞く」、「ひたすら聞く」という事が出来ていたのではないかと思います。以前の私は、高いトーンの声で、一方的にマシンガントークで、自分のことを喋りまくっていました。聞く人はしんどかったと思います。

会話はキャッチボールです。相手が受け取りやすいところにボールを投げて、相手がボールを投げるのを待つ。そして受け取る。それができつつあるのではないかと思います。聞く力、進歩してきました。

聞く力だけではなく、今年は他にも自分自身が成長したと感じています。その一つが、このようにブログを書いて、発信することです。これは、本当に大きな変化を私にもたらしました。

まず、心の安定が保てるようになったという事です。自分の心と向き合い、言葉を紡ぎ出すという作業を毎日することで、心が安定するようになりました。気分の波がとても小さくなりました。

私は統合失調症です。気分の浮き沈みがとても大きかったのです。それがなくなりました。

昨日同級生が、「暮島、統合失調症っていうけれど、お前中学校の頃からおかしかったもんな」と(笑)。今の私は、もともとの個性と思ってもらえる「おかしさ」です。

そして、ブログを発信して読んでいただくことによって、「つながり」を得られるようになったことです。幸せホルモン、オキシトシンが分泌されています。精神科医の樺沢紫苑先生は「つながり」の大切さを「精神科医が見つけた 3つの幸福」という本の中で書いておられます。孤独=孤毒だとも書いておられます。

「つながり」を求めて、友達に電話をかけまくったりしていたのですが、それもほぼなくなりました。それほど、ブログを書くことは、私にとってとても良い循環を生み出してくれています。

来年は、私の書く文章をもっとたくさんの人に読んでもらいたいと思っています。そのためにどうしていったらいいかという事を模索中です。

「統合失調症があっても、幸せに生きられる!」と今、私はきっぱりと言えます。統合失調症の当事者やそのご家族、精神疾患を抱えた人や周りの方、そして生きづらさを抱えた人が「自分にもできるかも」「自分も一歩踏み出してみよう」と思って下さるような、そんな発信を続けていけたらと思っています。

今年も読んで下さってありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。


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