宇宙の法則

「生き方」 稲盛和夫氏著

息子たちへの愛

今日は、私の息子たちのことと、彼らに対する私の愛について書いてみたいと思います。

私には二人の息子たちがいます。長男は30歳、次男は27歳です。23歳の時に長男を、26歳の時に次男を産みました。二人の息子たちは、私に愛というものを、真実の愛というものを教えてくれました。

私は、かなり複雑な家庭で育ちました。私の両親は、双方の浮気が原因で、私が10歳の時に離婚しました。私が14歳の時に、父は再婚しました。去年亡くなった、育ての母。その母と分かり合えるようになるまで、ずいぶんと葛藤がありました。そんな生い立ちからか、私は愛に飢えていました。愛というものがあるということを信じられなかったのかもしれません。

そんな私に、二人の息子たちは、愛というものを全身で教えてくれました。誰が抱いても泣くのを止めないのに、私が抱くと、ぴたりと泣き止む。それは、私に自信を与えてくれました。授乳も本当に楽しかったです。「早く起きないかな。おっぱいを飲まないかな」と、寝ている息子たちを見つめていました。

息子たちがいれば、それだけでも十分幸せでした。十分幸せだったのに、私は、自分の居場所が欲しくて、児童英会話教室を自宅で開き、忙しく働きました。日々、本当に忙しくて、次男が、「お母さん、キャッチボールしよう」と言っても、「お母さん、忙しいから、10球だけね」と言ったりするほどでした。元夫がずいぶんサポートしてくれましたが、息子たちはきっと寂しかったはずです。

過労と睡眠不足、そして、私の弟が覚醒剤と恐喝で逮捕されるという問題が重なり、、私の心は壊れてしまいました。34歳の時でした。そして、精神科に入院しました。息子たちは、まだ11歳と8歳。母親の恋しい年ごろでした。私が入院することで、どれほど幼い胸を痛め、どれほど心細かったことでしょう。本当に申し訳ない思いでいっぱいです。

その後も、勝手に断薬を繰り返したりしたせいで、計5回、精神科への入退院を繰り返しました。そして、39歳になる少し前に元夫と私は、離婚しました。17年足らずの結婚生活でした。

結婚生活を振り返ってみたら、後悔することがいっぱいです。「もっと、子供たちとの時間を大切にすればよかった」「もっと、子供たちの話を聞けばよかった」と悔やまれるのです。

でも、私は、私なりに、一生懸命息子たちを愛していました。今も変わらずに息子たちのことを愛しています。結婚して、辛いことや苦しいこともたくさんあったけれど、二人の母になれたことを心の底から感謝しています。

長男と次男。二人ともそれぞれの道で、日々頑張ってくれています。そんな二人を誇りに思っています。「私も頑張らなきゃな」と、思わされます。本当に色々なことがあったけれど、私は、息子たちを産み、途中までだったけれど育てることができて、幸せです。

30歳と27歳。もう十分大人の息子たち。幼い頃のように私を必要とする機会はそんなにありません。でも、そんな息子たちが、私を必要とするときがあったら、私は、全力でそれに応えたいです。

だって二人は、私に愛を教えてくれたから。愛することを、愛されることを教えてくれたから。


今日も「生き方」で学びたいと思います。

「人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となって現われてくる。まずはこの「宇宙の法則」をしっかりと心に刻み付けてほしいのです。

すなわち、よい思いを描く人には良い人生が開けてくる。悪い思いを持っていれば人生はうまくいかなくなる。そのような法則がこの宇宙には働いているのです。思ったことがすぐに結果に出るわけではないので、わかりづらいかもしれませんが、20年や30年といった長いスパンで見ていくと、たいていの人の人生は、その人自身が思い描いたとおりになっているものです」

「ですから、まずは純粋できれいな心を持つことが、人間としての生き方を考えるうえで大前提となります。なぜなら、よい心、とくに『世のため、人のため』という思いは宇宙が本来持っている『意志』であると考えられるからです」

「ですから、すべてに対して『よかれよし』という利他の心、愛の心を持ち、努力を重ねていけば、宇宙の流れに乗って、すばらしい人生を送ることができる。それに対して、人を恨んだり憎んだり、自分だけが得をしようと言った私利私欲の心を持つと、人生はどんどん悪くなっていくのです」


強く思ったことが現象となって現われる

今日の「生き方」の箇所もとても学びになりました。すごく納得のいくことばかりでした。

私は、児童英会話教室を開き、生徒たちに指導していた時、「成功したい」なんて考えてもいませんでした。ただ、生徒たちのためという気持ちで、生徒たちと関わっていました。その結果、たくさんの生徒たちが通ってくれるようになりました。

その反面、お寺の仕事は「しんどいな」「面倒だな」と思いつつやっていました。そして、「京都に帰りたいな」とよく思っていました。なかなか田舎の暮らしに馴染むことができなかったのです。

統合失調症になって、元夫と離婚して、お寺の生活からは、離れました。そして、京都に戻ってきました。私が心に描いていたことです。

「宇宙の法則」というと、オカルトっぽいことをイメージされるかもしれませんが、稲盛氏の言葉を読んで、私はそのような法則があると信じます。

特に、「利他の心、愛の心を持ち、努力を重ねていけば、宇宙の流れに乗って、すばらしい人生を送ることができる。それに対して、人を恨んだり憎んだり、自分だけが得をしようと言った私利私欲の心を持つと、人生はどんどん悪くなっていくのです」というところは、納得です。社会的な成功を手に入れた人が、さらに富や名誉をむさぼり、破滅していくニュースは後を絶えません。

「宇宙の流れに乗る」。それは漠然としているかもしれません。でも、そう、たとえば目の前で困っている人に心を寄せる。その人のために自分ができることを誠心誠意やる。そんな小さなことの積み重ねが、「宇宙の流れに乗る」ことにつながるのではないかと思います。

宇宙の流れに乗って、後悔しない人生を送っていきたいです。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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