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【考察前編】梨さんの依談『けりよ』と『しんに』について考えてみた

今回は、“梨さんの因習村ホラー“といえば真っ先に名前があがる『SCP-511-JP-けりよ』とtale『しんに』について考察していきたいと思います。


これね〜、めっちゃ難しいよね〜
色んな方の考察動画や記事を見て回ったけど、未だに解明されてない謎が多すぎる😓
謎があるからこそ魅力があるのも事実ですがね。

SCPは色んな解釈が認められてるって聞いたから……
自分なりに調べた中での推測と、妄想でこねくり回した考察をしていこうと思ってます!
一個人の解釈としてお楽しみいただければ幸いです。

長いので記事を前後編に分けます。
前編では『SCP-511-JP-けりよ』についての振り返り中心に。
『taleしんに』の内容とも繋がってそうな場合は、普通に話題に出してます。

ですので、2作品とも読了している方が推奨です。



▣『けりよ』

脳内整理を兼ねて、まずは内容をおさらいしていきます。
気になったこと、調べたことも一緒に書いてあります。

◎SCP-511-JPの概要

・オブジェクトクラス: Safe
・1993年7月22日に福岡県鞍手郡の民家から発見されたビデオテープ。
・記録されている映像に映っているのは、テープが発見された民家に在住していた皮田 シズ(失踪当時で37歳)、及びその娘である結名(失踪当時で8歳)の2名であると推測されている。

→「皮田」という名字はおそらく被差別民の呼称を意味する。
ゆえに皮田家は、集落で立場が弱かったと推測できる。


◎主な異常性

・このビデオテープの再生中に挿入される、不明瞭な画像とノイズ音声の両方を同時に視聴した場合、急性期の統合失調症のような幻覚・幻聴を伴う可逆的な不安障害を発症する。

・薬剤による対症療法の効果が薄く、脳の記憶領域に未知の影響を与えていると推測される。

→記憶領域に影響……視聴者に覚えのない記憶を植え付けている?
目的はなんだろう。



◎個人的に気になったことメモ

・財団調査による、ビデオテープ発見の前日、先述の民家ではそこに住む一家の失踪事件が起こっていた。

・幻覚と幻聴は、概ね3時間に1回程度の頻度で起こる。
また、視聴した画像・音声と類似した幻覚・幻聴が生じる。

・ノイズ音声画像は他の映像記録媒体に複製したときには発生しない。 
→ダビングしたものに異常性はないことから、ビデオそのものになにか宿っている?

・ノイズ音声や画像が挿入されるタイミングや内容は一貫していない。


◎ノイズ音声について

・映像に挿入されるノイズ音には、共通して人の声らしきものが混在していることが判明。
(1993年7月27日に、09:07から09:08までの約一秒間に挿入されたノイズを解析し、抜き出した音声ファイルが報告書に添付されている)

→何を言ってるかは不明瞭な、女性か子供らしき声。
「09:07から09:08」というのが「子供が裏拍手をしている」映像×6とほぼ同じくらいのタイミング(09:05〜09:07に偏っている)。
ということは、これは子供の声を表す……?


◎ノイズ画像について

・画像は再生する度に、タイミングや内容が変化している。
・これらの画像に、ビデオカメラの撮影日時の情報は表示されない。

◈縁起の悪そうな画像解説
・ポイントとしては、古くから伝わる「あの世はこの世と全てが逆である」という思想。
“あの世とこの世は「あべこべ」“だと念頭に置いて見ていくと……

・ノイズ画像は、おそらく「あの世の映像」であり、生者に対して縁起の悪いことが盛り込まれている。

①老婆
床の間のような場所で正座し、合わせ目が逆になった着物を着て微笑している。

・「合わせ目が逆の着物」とは「死装束」のこと。
・「床の間」は“神様がいる空間“という考え方もあるため、床の間に上がったり座ったりすることはタブー。

②成人男性
布団に寝かされた成人男性。
目と口を大きく開いて笑っている。

・布団で“寝てる“のに目と口を開いてる異様さ。

③笑顔の男児×3
笑顔で両方の手の甲を打ち付けるようにして拍手している。
(※3回とも、同一人物であるとは言及されていない。)

・「手の甲を打ち付ける拍手」とは「裏拍手」のこと。
もともと拍手には邪気を払う力がある(神様への柏手など)が、裏拍手はその真逆。

④笑顔の女児×3
笑顔で両方の手の甲を打ち付けるようにして拍手している。
(※こちらも、3回とも同一人物であるとは言及されていない。)

⑤日本人形の首
恐らく男児を象っているとみられる、微笑した日本人形の首。

・記事の冒頭に貼られている画像なんだけど、正直謎……
首だけの人形は不吉な感じはするね。

⑥白提灯
和室の欄間に結び付ける形で吊るされた白提灯。
その房は一般的な総角結びではなく、縦方向の蝶結びに結われている。

・「白提灯」とは新盆のときだけに飾られる白い盆提灯。
・「総角結び」は昔から縁起の良い結び、 また護符や魔除けとして代表的な結びとされている。
一方で「縦方向の蝶結び」は、“死に装束を着せるとき“の帯の結び方のようです……

⑦屏風
畳の上に置かれた、来迎図の描かれた屏風。
屏風は上下逆に立て掛けられており、その向こうには僅かに布団の端のようなものが見える。

・葬儀のとき、故人の枕元に屏風を逆さにして立てかける風習がある。
・僅かに見えた布団の端は、②の寝てる成人男性のお布団ですかね……
あっ、やっぱり死人なんだ。

⑧姿見
床の間に立てられた姿見。
鏡面ではなく、背面を向けている。

・「姿見」の鏡ってのが気になる……
「あべこべ」の世界で鏡に映ると、生者の姿に見えて混乱するから、とか?
だから背面を向けて隠している?

・全体的に葬式とか死のにおい、が感じられましたね。
あと、このノイズ画像に出てくる人たちみんな「笑ってる」のも怖い。
こっちと「あべこべ」だから、これ本当は「怒ってる」か「泣いてる」表情なんだろうなぁ……


◎財団職員の記録

・発見当時の家宅調査に同行していた財団職員の一人、中山博士の記録。
中山博士は九州地方の民俗学を研究している人物。

◈記録から読み取れること

・テープが発見された家は、山あいの集落から「隔離されたような」場所に建てられていた。
(舗装されていない道路を何時間か走り、そこからさらに暗く狭い山道を20分ほど徒歩で登った場所)

→集落の住民との交流はほぼ絶たれているだろう立地。
本当にここに住むとなったら、ライフラインや食糧、水はどうすることになっていたのか?

・山道から家に入ろうとすると、手前側に小さな鳥居があり、その先に数百もの地蔵が転がっていた。

○鳥居について

・直線的で装飾の少ない神明鳥居。
・高さは170cmくらいで、貫がやや低い所に取り付けられている。
・苔生して多少は風化している。
仮漆の塗装はなく、でこぼこでざらざらとした造り。
・おそらく誰かの手作り。
・鳥居に掛けられた「右綯えの注連縄」だと思っていたものは、「赤茶けた髪の毛で作られた縄」だった。
また、その結び目は燃やされ、ぞんざいに貼り付けられた紙垂は向きが逆になっていた。


・tale『しんに』で説明していた「取返歌の儀式」と類似する点が見られる。(毛髪で作った注連縄、燃やされた結び目、手作りしたような鳥居)
・大人がくぐりにくいサイズなのは、
子供がくぐることを想定している?
・「苔生して多少は風化している」とあるので、最近作られたものではなさそう。
昔からこの儀式が数度行われていたか?

・注連縄は神域と俗世を区切るもの。
本来は、“不浄なものが入れないように魔除けや結界として張られている注連縄“が燃やされている時点で、悪いものが入り放題である。
・通常、紙垂は“外から魔物が入ってこないように表を外に向ける“もの。
なので「逆向きの紙垂」は“魔物を呼び込む“って意味か?
あるいは入った魔物が“外に出られない“ように作用する?

○地蔵について

・鳥居と家の間には、数百もの地蔵が転がっている。
・地蔵の高さは、大人の膝くらいまで。3頭身くらい。
・切り出された大きな石に顔の造形だけを彫ったといった感じの、寝袋を着た人のような形。
・微笑を浮かべたその表情は一つ一つばらつきがあり、手作り感がある。
・これらに地蔵墓はなく、平仮名の名前が、地蔵の胴の辺りに直接彫りつけられていた。
(中山博士が確認した名前は「よしこ、けいた、ゆき、じろう、まゆこ、ゆうじ」)
・道案内の住民によれば「この仏さんは大丈夫なものですけん上ば歩いてってください」という粗雑な扱い。
(中山博士は、地蔵を踏まずに迂回して家に入る方法を取った)


・新生児がだいたい3頭身と言われているので、やっぱりこの地蔵は水子地蔵なんでしょうね……
「寝袋を着た人」ってのも「おくるみに包まれた赤子」をイメージしてしまう。
・地蔵の体に直接名前を彫られていたり、踏まれることを厭わない状況を鑑みるに、大切に扱われていないことがわかる。
地蔵に彫りつけられていた子供の名前が、結名のお友達と一致するのはピンポイントすぎやしないか?
(ちなみに、ノイズ画像に出てくる男児、女児の数とも一致する)
他の地蔵の名前は古くて読めなかった……とかなのかな?
とりあえず、この6つの地蔵は新しいものではありそう。

・そして地蔵の数の多さを見るに、昔からこの儀式的なことは何度も行われていただろうと推測できる


◎ビデオテープ発見時の様子

・発見当時、市販のビデオテープケースに収納された状態で居間の机の上に置かれていた。
・ケースの中には、テープの他に和紙が入っていた。(この紙に異常性は見られず)

・その紙には、九州の方言らしきものが混じった文章が書かれていた。

「いつも、はらかいた、のわ、
あちのことだのに、そうやって、
もんくばかりゆうのわ、だめだないか
けっきおくわ、かわたのゆな、が
ほがされた、ねまとったて、
わめきちらして、あとわ、
なんでも、こちにくるので、
しかたもないとおもう」

(記録511-JP_5より)

とても読みづらい文字と、舌っ足らずな方言みたいな文章……

◈中山博士による文章の注釈

・「はらかいた(はらかく)」: 福岡地方で「腹を立てる」を意味する。

・「ほがされた(ほがす)」: 九州地方全域で「穴を開ける」、「穿つ」の意。
小笠原地方では「散らかす」の意味を持つ。

・「ねまとった(ねまとる)」: 不明。しかし「ねまる」という表現であれば九州地方で使用されており、その場合は腐った肉が粘り付く事を意味する。

・「かわたのゆな」: これが失踪した女児の「皮田の結名」という名前を表すのか、それとも「カワタの湯女(=被差別民の売春婦)」を表すのかは不明。

→この文章により、皮田母子のどちらかが「山神への生贄(あるいは花嫁?」として差し出された……という考えが出てくるようですね。


◎映像記録の抜粋

ノイズの画像とは別に、本来ビデオテープに録画されていた映像。

→ノイズ画像の再生時間などは事細かに記載されているのに、こちらの映像の日時表記などについて触れられてないのは何故?
桜並木のスクショに写った日時表記しか報告書には記載されていない。

①結名の小学校入学
・桜並木をバックに、結名がランドセルを背負いながら、これからの小学校生活に思いを馳せるシーン。
・母親が撮影しているとみられる。

・「よしちゃんもゆきちゃんも、まゆちゃんもいっしょのクラスだった」
→入学前からの友人の名前か。
地蔵に彫られていた名前と一致する。

❀ランドセルを背負った結名の画像が添付されているが、日時は「1989年4月14日  AM13:50」となっている。
→「AM13:50」とは、午前なんだか午後なんだか、よくわからない表記……

ノイズ画像には日時表記が出ないことを考えると、ノイズ画像の人たちがいる「あの世」と「桜並木」は別の空間か?

②結名8歳のバースデー
・母子2人でバースデーケーキを囲み、お祝いするシーン。
・母親が撮影者。
・はじめは和やかだったが、途中から母親が啜り泣き、重い雰囲気になる。

・母親の「ごめんね」という言葉に、結名は「お母さんのせいじゃないもん」と諦念を感じているような口調。
→おそらく儀式のことを指しており、儀式を行うことは母子の本意ではないことが伺える。

③葬場祭
・撮影者は不明。
神道の葬儀である「葬場祭」の様子を俯瞰視点で撮っている。
→人間ではない者の視点?

・異様な点がいくつかあり
✢葬式なのにみんな笑顔
✣神社内は死の穢れがタブーなのに、葬儀会場は神社である。
✣遺影が飾られる場所には玉串があり、紙垂に何か文字が書かれている。

④母子の引っ越し
・皮田母子が、ビデオテープが発見された家に引っ越すときのシーンが撮影されている。
・撮影者は母親。
・母子は二人共、髪の毛を全て剃り落としている。
(→鳥居の注連縄を作るためか?)

・「入口の準備はしたし、お世話になった方々の挨拶にも行ったし、皆の分のお地蔵さんも置いたし、これでもう大丈夫だよ。」
→「入口」とは鳥居のことか?
「皆の分の地蔵」とは結名の友人の名前が彫られた地蔵だろう。
もう集落には戻らないような雰囲気である。

・「みんな、笑って送り出してくれたもんね。」「学校で新しくお友達になったけいちゃんもじろうくんもゆうくんも、みんな、頑張ってねって、言ってくれたもんね。」
→地蔵に彫られていた名前と一致する。
今生の別れかもしれないのに、“仲良かった子たち“が“笑って送り出した“?
→本当に仲良かったのかな……

・家に入ろうとした瞬間、後ろに何者かが現れたようで、そこで映像はぶつ切りになっている。不穏。
→“何者かが家に来ること“自体は想定していた口振り。
タイミングが想定外だったみたいね。


◎鞍手郡の民俗誌

鞍手郡の民俗誌「 鞍橋 紀要」における記述の抜粋。

たぶん、こんな感じだろうという現代語訳にしてみると……

亥鳴ノ村に伝えられる逢魔の事

西の方にある亥ノ子場には、山神の類がいるという。
 山の神を祀ることとは違って、人々は手作りの罠を使って神を捕らえると伝えられる。
賽ノ河原で悲泣している水子地蔵を粗雑に穢すと、その泣き声を聞いた山神は地蔵の許へ行くため、 誘われたその者を封じることができるという。

→「山神の類」と言ってるから厳密には「山神」ではないのかな。
山に住む魔物、霊的存在か。
善神ではなく悪神だから、人々は捕まえて封じようとしている?

でも、人間側がやってることのほうが邪悪な気がするのは何なの?😓
本当に悪神……?

・「山神を捕まえる」ことが、もし人間側が利益を得るための行為だとしたら……
例えば、自然や農作物に実りを与える「山神の類」がいるとして。
それをこの地域に縛り付けるために「捕まえてる」とか……?
それが定期的に繰り返されている?

・あと「亥」の漢字について。
十二支の「亥(い)」の元々の由来は、「閡(がい)」という字から来ているらしいです。 
「とざす」という意味があるそうな。

→「亥ノ子場」って「閉じ込められた子のいる場所」とかの意味だったりする……?


◎画像、音声のファイル名

いつものごとく、ファイル名からも考察していきましょうね……

◈日本人形の頭部
→ファイル名「じょうじゅうえくう」
おそらく仏教用語の【成住壊空】のこと。

仏教の世界観で、この世界が生成し消滅する過程を四つの時期に区分したものを【四劫(しごう)】 というそうなんですが。
この【四劫】の頭文字をとったものが【成住壊空】。

 ①成劫[じょうこう](成立する期間)②住劫[じゅうこう](安定して存続する期間)③壊劫[えこう](崩壊する期間)④空劫[くうこう](再び成立するまでの期間)

そしてこの①〜④を繰り返していくとか。

◈ノイズ音声
→ファイル名「きご」
仏教用語繋がりで、これかな……
【綺語】 

十悪の一つ。
真実に反して飾りたてた無意味な言葉。

→結名の友達が表面上では“仲良し“を装って、内心は被差別民の子供だと思っていた、とか?

◈ビデオテープケースに入ってた紙
→ファイル名「ふあん」
ストレートに【不安】 ?

気がかりで落ち着かないこと。
心配なこと。

◈桜並木の結名の画像
→ファイル名「わくごっく」
おそらく仏教用語の【惑業苦】のこと。

“「惑(=「煩悩」の異訳語)」が原因で生じる「業(ごう)」と、その業の報いとしての「苦」をいう“らしい。

ざっくりいうと、
「惑」が「業」を生み→「業」が「苦」を生み→「苦」が「惑」を生み→「惑」が「業」を生み→……
と負のスパイラルに陥ることみたいです。

「成住壊空」も「惑業苦」も、ぐるぐる廻るというか、繰り返すというか、そういうイメージがわくなぁ。


◉考察

思いついたことを羅列していきます。

◈失踪現場の不自然さ

・まず、皮田母子の失踪の第一発見者は地域住民だとして、その経緯はどんなものだったのか?

あれだけの悪路と、他の住宅からの離れ具合を考えると、頻繁に人が通うとは考えにくい。
生活物資の差し入れのために、たまたま訪れた地域住民が失踪を発見?

・そもそも、本当に母子はこの家で暮らしていたのか?
地域住民たちが母子を生贄にしたことを隠蔽するために、口裏を合わせて「今まで生きていた」ことにしてるとかはない?
ビデオテープの最後で映像が途切れたときが、本当の失踪のタイミングだったのでは……?

・でも、そうするとわざわざ外部の人間に失踪を知らせる理由もないよな……
もしかして、あの“地蔵を踏ませること“が目的だったとか?
自分たちは被害を被りたくないから、外部の人間に犠牲になってもらおうとしたとか。

・ビデオケースに紙を入れたのは誰?
何のためにあの文章を書いたの?
訳知りな感じの文章だから、地域住民?
そして、あのビデオテープが機器で撮影されていたなら、それを抜き取ってテーブルに置いたのは誰?

◈母子の名前について

・もしかして、儀式に関連する名前なのかな……って。

まず、母親の「シズ」って名前は“注連縄に挟まれている紙である紙垂(しで)“と関連してる可能性。

【しで/紙垂/四手】
動詞「し(垂)ず」の連用形から。「四手」は当て字。

→「垂ず(=シズ)」から来てるのでは?

だとしたら、娘である「結名」の「結う」って字は、注連縄の縄を指してたりしない?

・「結名」は「縄」、「シズ」は「紙垂」を表していたとしたら……
母子セットで「注連縄」になる。
集落の人間たちは、彼女たちを山神への生贄にするというよりは、彼女たちを使って本格的に山神の封印なりをしようとしたのではないか?

◈山神について妄想

・山道から皮田母子が住んでいた家に繋がってるけど、これ「山道(さんどう)=産道」をかけてたりします?

もし山神が女神だとしたら、“山道(=産道)から出たところに転がされた水子地蔵“って、女神の産んだ子供たちと同義になる?
それを踏み荒らして泣かせたら、そりゃすっ飛んで怒りに来るよね……

・有名所の神社の中には「元は人間」の神様を祀っているところがある。
たとえば、太宰府の天満宮は暗殺され怨霊化した菅原道真公の魂を祀り鎮めることにより守護神にした。

【御霊(ごりょう)信仰】

恨みを残して死んだ者の魂は怒り、数々の災いをもたらすが、その魂を祀ることで鎮まり、最後には恵みの神に変わるという考え方。

→これはある意味、「人間を神様」にする方法ともいえるのでは?
あの集落の人たちは、わざと「人間の怨霊」を作り上げ、それを「神様」に仕立て上げているとか。

「怨霊」は人々を脅かすような天災や疫病の発生の原因とされることが多いというので、「怨霊」を封じ込めることで「天災や疫病」も封じるという意味に転じたとか?

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一旦、ここで切りまーす。

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