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体癖論にハマった話。【はど流・体癖解釈#0】

*注意!*
この記事に書いてあることはあくまで、素人による解釈です。
なので間違っていることを書いている可能性があります。
正しい知識をお求めの方は専門家による書籍等を読むことをお勧めします。

最近、体癖論にハマっている。

俺はゲーム制作や文筆に役立てるために物語の作り方を独学しているのだが、「キャラクターが物語上でどのように動き、どのようなセリフを言うのか」というものをイメージするのがとにかく苦手で、何か論理的に考えられる方法はないものかと日々悩んでいた。

そんなある日、天啓が下りた。
性格診断的なものを利用すれば、キャラクターの深層心理までシミュレーションできるのでは?」という発想に行きついたのだ。俺は早速、世の中に存在する様々な性格診断を調べることにした。

動物占い、エニアグラム、トライ式、右脳左脳、血液型、タロットカード、姓名診断、MBTI診断・・・
様々な性格診断方法を調べたが、結局どれもこれも診断によって得られる情報量が少なく、思ったより使えそうになくてガッカリ。

「そんなものか・・・」と思いつつ、一旦気分転換にYouTubeでゲーム実況動画を漁っていたところ、こんな動画を発見した。

俺は衝撃を受けた

この動画は要するに、「精神科医がゲームを遊びつつ、リアルタイムでキャラクターの性格を診断して、大方のストーリーを当てまくる」そんな動画である。
精神科医ともなれば、そんなことまで出来るのか?いや、この人が特異なのか?」そう思い俺は、この動画に出ている名越康文氏について調べることにした。

調べてみると同氏は、「体癖論」という性格分類法を使っているということが分かった。体癖についてはWikipediaページが存在していたので、ざっくり読んでみたところ、体癖論によって得られる情報量が尋常ではなかった。
他の性格分類法では、せいぜいアバウトな深層心理の概要ぐらいまでが限度だったが、体癖論はなんと体格や人生観、かかりやすい病気や手癖まで分かってしまうのだ。

これだ!

それから俺は、「体癖論」と名の付く書籍やブログを読み漁り、
ついには本来の目的そっちのけですっかりハマってしまい、
気づけば周囲の人間の体癖を勝手に診断するマシンと化していた。

・・・俺は割と、こういう胡散臭いものに関しては斜に構えて、あまり真面目に立ち向かわないのだが、試しに身内の人間を診断してみて、その診断通りの接し方をしてみた所、8割ぐらいは正確に当たっていたので、
俺はこの「体癖論」とやらを信じることにした。

さて、ここからはその「体癖論」とやらはどういうものなのかについて簡単に解説してみる。

体癖論とは

体癖論とは、昭和の整体師・野口晴哉氏が診療から見出した「人間の癖」に関する法則であり、「身体の重心や腰椎の偏りなどが生理的・心理的な感受性に相互に作用している」という知見を基に作られた性格分類法である。

・・・難しい? 要するに、
体の形とか癖とか姿勢とかで、性格とか価値観とかストレスで悪くなりやすい内臓とかが分かっちゃう、情報量がヤバい "タイプ別・性格診断" 
である。

この性格診断の良いところは何といっても、体質や癖などを観察するだけで相手のことがだいたい分かってしまうことであり、アンケートなどが無くても診断可能なことである。
もちろん、性格のアンケートから診断することも可能だ。

結構こういう性格診断は「占い」のカテゴリーに入りがちだが、
体癖論は「相手を観察する」ことによって性格を診断できることから、
どちらかというと「コールドリーディング手法」に近い
だから、割とコミュニケーションのテクニックとしても活用しやすい

ただ、悪いところもある。それは概念が少し難解なことだ。
「人をタイプ別に診断する」という面では他の性格診断と似ているが、体癖論では「人を完璧にタイプ別に仕分けることが不可能」という性質を持っている。

どういうことかというと、普通のタイプ別診断であれば、「この人はABCとあるタイプの中で、Aが当てはまる」というような結果が出るのに対し、
体癖論では「Aの傾向が少しあり、Bの傾向が最も多く、Cの傾向はわずかにある」というような結果が出ることになる。
つまり、結果がハッキリしない

体癖論では全部で12種類のタイプを使用するのだが、
人によっては「全12タイプすべて持っているケースも存在する」わけだ。

だから、タイプはあくまで「傾向のベクトル」でしかなく、
結果は傾向によって無限に存在する。
これが体癖論の難解な所であり、奥が深いところだ。

普通のタイプ診断:

A +++++++++++++++
B ++++
C ++++++++++

結果:A が1番多いので、「 A 」。

体癖論:

A +++++++++
B ++++++++++++++++
C +++

結果:B、A、C の順に多いので、「 メインは B, 副次的に A > C 」。

人によって結果の解釈が微妙に異なる

また、色々な参考文献を読んで気になったのは、人によって結果の解釈が微妙に違っていることだ。

複数のタイプを持っている人の診断結果に対して、
人によっては「優先度が変化する」としたり、
またある人は「体と頭によって性質が変化する」としたり、
またある人は「気の流れの方向によって変わる」としたり・・・

例えば、「ねじれ型」と呼ばれるタイプに属する人の説明を、
人によっては「負けず嫌い」としたり、
またある人は「ボクサーや柔道家に向いている」としたり、
またある人は「勝てない戦に勝てる人」としたり、
ひどい人は「反社や反体制派に多い」とかほぼ悪口を書いてたり・・・

結構、人によって結果の解釈にブレがあった

ただ、根本のルールは、どの人も解釈にあまりブレがなく、
原典である「野口整体」の理論に則っている
ものが多かった。

なぜこのような事が起こるのか?
俺はこれに関してひとつ、仮説を持っている。

その仮説とは、
「体癖論とは、観察者の経験に基づいて蓄積されていく知見だから」
というものだ。

「性格」という概念はあくまで、その人を自分が見た時の主観的な感想だ。
例えばどんなに自分のことを「優しい人間」だと思っていたとしても
人によっては「キレたら何するか分からない人」と思われていたり、
また人によっては「金の事となると急にケチくさい」と思われてたり、
またある人からは「内心無表情で、ただただ悲しい笑顔が張り付いてる人」と思われていたり・・・
むしろ、会う人全員が全く同じ感想を持つことはほぼあり得ないだろう。

観察する人によって、過去の知識と経験や、得意不得意、価値観、コミュニケーション能力、言葉の引き出しなどが異なるわけで、人の性格に対する適切な説明は、人によって異なる

だから、人によって解釈にブレがあるのではないかと俺は思っている。

実際、最初のほうで出てきた名越康文氏の体癖セミナーでも、自分の体癖論を「名越式性格分類」とネーミングしている
これも恐らくは、名越氏の個人的解釈が大部分を占めるために、「名越式」と銘打つことにより、差別化を図っているのではないかと思う。(真偽は不明だが)

これはもっと言うなら、
「自分が真に体癖論を使いこなす為には、自分流の体癖論を作るしかない」
ということも言えるんじゃなかろうか。

というわけで・・・

「はど流・体癖解釈」シリーズ、始めます

体癖論素人の俺が、俺なりに勉強しながら体癖を解釈していく記事シリーズを始めようと思ってる。

結局まだ自分は、名越氏のセミナーに参加したことはないし、無料で見れるWEBコンテンツや書籍による知識だけで独学しているだけだが、
それで得た知識を実際の社会生活やコミュニケーションに取り入れて、実際に様々な役に立っている

なのでメモも兼ねて、そういう記事をこれから書いていこうと思ってる。
診断方法も次回以降書く予定。

参考文献

自分は体癖論を学ぶ上で、以下の書籍・動画・ブログを読んで勉強した。
読者の中で、体癖論に興味を持った人は是非読んでみてほしい。

書籍

(Amazon.co.jpアソシエイト)

ブログ・WEBサイト

動画


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