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赤く腫れた「しこりニキビ」にも、オロナインは効く?

ニキビ、吹き出物、手荒れ、あかぎれなど、あらゆる皮膚トラブルに万能なイメージのある塗り薬の「オロナイン」

とくに、ニキビには「オロナイン」が効果的とSNSでも話題。

とはいえ、ニキビの症状も色々。

初期のニキビから、腫れて大きくなった「しこりニキビ」まで。

▶「しこりニキビ」とは、どんな状態?

ポツっと目立ち、赤く大きくなったしこりのある「しこりニキビ」ができたことはありませんか?

大きく腫れて、触ると痛みがあり目立つので、早く治したいですよね。

そんな「しこりニキビ」は、ニキビの悪化プロセスでいうと最終段階

そこでまず、ニキビの原因と「しこりニキビ」まで悪化するプロセスについて説明しますね。

▶ニキビができる原因

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ニキビのはじまりは、毛穴の開きから。

そしてニキビとは、毛穴の開きに皮脂が詰まり、そこで炎症を起こしている状態です。

つまり、毛穴トラブルが原因でニキビになるのです。

▽「毛穴トラブル」から「ニキビ」になるまで
①毛穴の開き(毛穴トラブル)
皮脂の過剰分泌により毛穴が開き、
毛穴周りの角質が厚くなる

②毛穴の詰まり(毛穴トラブル)
毛穴に皮脂が詰まり、毛穴をふさぐ

③ニキビ
毛穴内部でアクネ菌が繁殖

アクネ菌は、皮膚の常在菌ですが、健康な肌にも存在。

酸素の少ない環境を好む菌のため、毛穴が詰まると、その中で皮脂をエサにして繁殖します。

このアクネ菌が繁殖を始めた段階からニキビとなります。

▶ニキビの悪化プロセスと種類

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アクネ菌が繁殖を始めると、ニキビとなります。

①白ニキビ・黒ニキビ
ニキビの初期段階で、まだ炎症や化膿は起きておらず、わずかに触れてわかる程度

②赤ニキビ
毛穴の中でアクネ菌が繁殖を続けると、炎症を起こし赤く腫れる

③黄ニキビ
炎症が進み、化膿(かのう)して黄色い膿(うみ)がみえる状態に

④しこりニキビ
炎症が拡大して毛穴周りまで広がり、皮膚の下にまで膿や血が溜まり、ニキビが大きく腫れ上がった状態

「しこりニキビ」まで悪化すると、炎症や腫れが引いても、ニキビ跡が残りやすくなります。

炎症が深部まで進行していると、盛り上がりやくぼみなど、凹凸のニキビ跡に・・・

では、そんなニキビ跡の残りやすい「しこりニキビ」は、オロナインですばやく治せるのでしょうか?

▶「オロナイン」は、殺菌・消毒薬

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ドラックストアで気軽に買える「オロナイン」は、ニキビ、吹き出物、軽いやけど、あかぎれなどに使える万能な塗り薬。

「オロナイン」の主成分は、クロルヘキシジングルコン酸塩液という殺菌・消毒薬として広く用いられている成分。

正式名称の「オロナインH軟膏」のHは、主成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液の「ヘキシジン」に由来しているんです。

つまり、「オロナイン」の効果は、殺菌・消毒がメイン。

だから、ニキビの炎症を進行させるアクネ菌の殺菌には効果的。

でも、ニキビの炎症や腫れを抑える効果は期待できないのです。

「オロナイン」の添付文書(商品説明)には、「虫刺され」に使用NGになっています。それは、虫刺されによる腫れやかゆみは炎症反応が原因だからです。

▶オロナインは、「しこりニキビ」に効果的?

「しこりニキビ」は、ニキビの炎症が拡大し、皮膚の下に膿や血が溜まり、大きくはれ上がった状態。

「オロナイン」は、主成分の消毒性能から、細菌を殺す作用を持つので、アクネ菌の殺菌には有効です。
でも、炎症や腫れを鎮める効果はありません。

つまり、「しこりニキビ」まで悪化していると、オロナインの効果はそこまで期待できないのです。

抗生物質入りの塗り薬などを早めに塗った方がいい場合もあるので、「しこりニキビ」まで進行していたら、早めに皮膚科を受診するのが賢明です!

「しこりニキビ」は、ニキビ跡になりやすい状態。

放置せずに早めに治療することが、ニキビ跡や色素沈着を残さないためにも重要です。

▶ニキビを予防&悪化させないケア

ニキビを予防したり、悪化を防ぐためには…

◎油分を控えたスキンケアやメイク
皮脂の過剰分泌による、毛穴の開きがニキビのはじまり。

余分な油分は毛穴の開きを助長するので、スキンケア、メイクともに油分を抑えることが効果的。

皮脂の過剰分泌による毛穴の開きを改善するには、保湿ケアを徹底すると◎

◎食生活を見直す
極端な偏食はせず、バランスの良い食事を心がけて!

ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEを摂取するようにすると
ビタミン剤で補うのもOKです。

◎生活習慣を改める
ストレスは、ニキビの大敵。

出きる限りストレスを溜め込まず、こまめに発散&解消して、規則正しい生活をするように。

まずは、一定の睡眠時間と睡眠の質を確保することが重要です。

「オロナイン」の効果は、殺菌・消毒作用です。

アクネ菌の殺菌に有効ですが、ニキビの炎症や腫れを鎮める作用は期待できません。

「しこりニキビ」まで悪化したら、早めに皮膚科の受診を!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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