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11/29 伊勢原素人落語大会を終えて

ええ。どうも本日も一稿のお付き合いを願います。
昨日、伊勢原素人落語大会に参加しました。
約50人の参加者がいて、高校生からご年配の方、男性も女性もたくさんの落語を愛しているひとがいて幸せな気持ちになりました。
その中で、予選を通過し、決勝大会に出場できたことが嬉しく、そして第三位をいただけたことはとても幸せでございます。ご報告の後、たくさんのお祝いの言葉をいただきました。深く感謝いたします。

本日は大会当日の振り返りを残せたらと思い記事を書きます。

伊勢原の会場までは1時間半をかけていきまして。長旅だなと思って参加者の列に並びますと、私の後ろには宮城県から来たという方がおられました。宮城でも落語は盛んだそうで。一番最初にご縁をいただいた方でございました。

朝10時から予選が開始されまして、A、B、Cのブロックで、途中に休憩があり、前後半で行いました。私はCブロックの後半に出場しました。予選会場からお客様がたくさん入られていて、満席で見れないほどでございました。出演者も客席で自由に見れる形で、それぞれがどんな話をしているのかを聞きます。
同じブロックで私が印象的だったのが「お見立て」という落語です。本来はとても長いお話で、30分〜40分くらいかけてかかっていることが多いのですが、それを10分に纏めているのはどんな感じだろうと思ってみましたら、なんとすごく綺麗に纏まっていて。面白さもあり、見やすかったです。演者の構成力がすごいなと思っておりました。

私の出番の前に「初天神」がかかりまして、これがとてもウケていて。会場が沸いているので、私はドキドキしておりました。
そして私のめくりが捲られて。高座に上がります。
演目は「鮫講釈」高座名は箱音亭隆之成(はこねていりゅうのじょう)
ハコボレ落語研究会で何度も重ねてきた演目。のはずが、会場の空気や圧に押されて前半はのびのび出来なかったように思います。ただ、途中から始まる講談でなんとか立て直せました。

選ばれるかどうかはわかりませんでした。怖かったです。他の演者さんのお話しもどれも完成度が高くて、「しびん」「鰻屋」「お見立て」などなど、面白いですし、うまいなぁって頷いたお話しばかりです。
勝ち上がれるかはわかりませんでした。ただ、予選を終えて、客席で待っている時に本舞台の添えられた高座を見て。「ああ、ここで落語したいな」と強く思いました。
客席で待ってると「鮫講釈よかったよ!」と何人にも声をかけてもらいました。それが、とても自身に繋がりました。そのときに「落語をやってきてよかったなぁ」と思いました。

そして予選の結果発表。各ブロックから2名ずつ出場します。
Cブロックで名前を呼んでいただけた時、もう一回できるんだという喜びが強くありました。想いが叶ったのは本当に嬉しかったです。

決勝戦の出番は3番目でした。
私の前には、Cブロックでさらに一緒だった「初天神」の方でした。
予選と同じ感じで、出番順も恵まれていたと思います。
名前を呼ばれて高座に上がるまで。客席を見るといっぱいのお客様でした。
拍手も大きく、たくさんの人が私を見ている。感謝と胸の高鳴り。第一声目は自然と「いっぱいのお運び、誠にありがとうございます」と溢れておりました。
マイクの前での落語も初めてのことでした。声の反響も特殊で、胸元についたピンマイクに触れるたびに「ぼっ」て音がなる感じ。その場でマイクの音の感じを調整しながら話を進めていました。
そして、講談の部分がやってきました。講談師が鮫の生贄になる前の最後の講談。どんな心境なのか。今まではずっと決死の覚悟のように演じていたのですが、昨日は楽しい気持ちと、懐かしかったり切なかったり。やっぱり芸を続けていたいという願いのもと講談を語りました。それが楽しくて。
講談を語り終えた後に自然と拍手をいただき。お客様の暖かさを感じました。
落語に一段ハマる瞬間がそこにありました。
終わった後の疲労感、それは達成感でありました。
いっぱいの拍手をいただけて嬉しかったです。

講評では「早く語るところほど、もっとゆっくり言う技術がある」と教えていただきました。でも何より楽しそうに落語をやっていたことを評価していただきました。僕よりも上手いひとは予選にもたくさんいたが、その一点、落語を心から楽しんでいる様子がよかった。そう言っていただきました。
その言葉はこれからも大切にしていこうと思います。

こちら、今回の大会のアーカイブです。
よければ46分から前田が出演しておりますのでよければ見てくださいませ!

是非、ご覧くださいませ!

終演後に控室で出演者の方とお話しする機会もいただきました。
その後も「くるかい?」とお誘いいただいて、お話ししに行きました。
落語が好きな人と、落語の話をできる。コアな話をしてもみんなが返してくれる。その幸せを噛み締めました。落語家は弟子入りしなければできないと思っていたのですが、落語を志す社会人の団体がたくさんあることを知れたのは大きなことでした。本業がデザイナーさんであったり、建築会社の社長さんをやれれていたり多岐にわたっていて、その仕事の中で「落語」を愛している皆様は輝いて見えました。社会と落語の結びつきは今後、私も参考にさせていただこうと思います。

今回の落語大会で出会えたご縁はとてもありがたく。
ハコボレ落語研究会を続けてきて本当によかったと思います。
ただ。もっと落語を学びたい気持ちが強くなりました。
これからも精一杯精進します。

今後もどうぞご贔屓によろしくお願い致します。

そして、今回私を知っていただいた方へ。
是非、ハコボレ落語研究会の作品を見ていただけたら幸いです!

落語演目は『鰍沢』でございます!
是非、ご覧くださいませ!!

本日は一稿のご愛読ありがとうございました!
引き続きどうぞよろしくお願い致します!!

前田隆成

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