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【生活と読書】雨の中で踊り狂いたい

9月18日(月)敬老の日・祝日
久しぶりにnoteを開く。おおお、9月2日から全く足を踏み入れてなかった。
今、何をしているかというと、9月末にお取り引き様がOPENされる新規店(書店)の売場作成中。こんなご時世に書店を出していただくなんて……、ありがたや、ありがたや。

先週から商品搬入が始まり、わたしも張り切って作業をする予定だったのだけど、搬入日前日に子どもが高熱を出しインフルA罹患が判明してしまったので、看病と感染拡大を防ぐため初日はお休みをいただき、途中日程から作業に参加をさせてもらっている。
新店タスク作業が年々辛くなるお年頃で、毎日体のどこかが痛いだるいつらい。でも、空っぽの書棚に本が詰められていく過程は、いつみてもワクワクする。

そんなこんな、ポツポツ読んでいるのは『雨の中で踊れ』(日本文芸家協会編/文春文庫)

短編なので気になった作家さんからペラペラと読み進めているんだけど、森絵都『雨の中で踊る』がよかった。
25年勤続で付与されたリフレッシュ休暇がコロナ禍のせいで当初の計画と違ったものになってしまった中年男性のお話。
連休最終日、巡り巡って海にたどり着き、偶然出会った男たちと雨の中で一心不乱に踊る。

人生とは、嵐が通りすぎるのを待つことじゃない。雨の中で踊る。それが人生だ−

『雨の中で踊る』より

嵐がやむのを待っていたら、何もしないまま人生は終わってしまう。耐えていたのではなく、待っていただけなのかもしれない、と。


最近、わたし自身の人生とか仕事ついて考えることが増えた。
仕事について、たとえ会社のことが嫌いであってもしがみついていれば何とかなるさ、とずっと思っていて、いや、今でも80%ぐらいは思っているんだけど、20%ぐらいで「つまんねーな、わたし」って感じている。
現実問題、家のローンもあるし、年齢の割には子どもが小さいからまだまだお金がかかる(結婚も出産も遅かった)。夫はフリーで仕事をしているからもしもの時に不安定になってしまうことが怖いから、わたしは正社員でありつづけないといけないというプレッシャー。
「お仕事やめます!好きなことします!」ができない状況がきっと定年まで続くだろうし、定年後も【お金を稼ぐため】に働き続けなきゃなんだろうな、と暗い気持ちになる。

そんな気持ちを打破すべく?ネットで書店を開こうかと準備をしているんだけど、マンション住まいなので古物が取れないとか、仕入れた新刊が本当に売れるのかとか、選書サービスもしたいけれど無名のわたしに依頼がくるのか?こないよね?とかとか、とにかくネガティブ思考に陥ってしまい、本業(会社員)の仕事が忙しいことを理由に手を止めてしまっている。

雨の中で踊り狂いたい。その刹那だけでもいいから楽しい夢をみたい。


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