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樹になる気になる実のなる樹ーどんぐりが実った理由

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
今日は、久しぶりにどんぐりのお話。


アラカシとは

アラカシ ブナ科 コナラ属 
常緑高木 分布:宮城県以西

どんぐりという名前の樹はありませんよ。と、このnoteを書いた最初の頃にご紹介したのですが、このアラカシは、どんぐりの実をつける樹の一つです。
そもそも、「どんぐり」は分類上は「堅果」と呼ばれ、その「堅果」の中には、私の大好物の栗や、どんぐりとは全く違う様子のクマシデ(カバノキ科)の実もそこに分類されます。

どんぐりの樹には、アラカシのような常緑樹ばかりでなく、どんぐりの中でも比較的大きな実をつけるクヌギなどは落葉樹だったりします。
どんぐり!と一言で言っても、樹の性質や実の大きさなどはとても豊富なので、踏み込むととても大きなどんぐり沼に落ちてしまいます。
ご興味ある方は、調べてみてください。

どんぐりの実がならないの

どうしてこのどんぐりの話を書こうと思ったかというと、先日、もう4年ほど前から通っている園庭にお仕事で行った時のこと。

園庭に最初に植えたアラカシの樹からコロコロと落ちていたどんぐりを発見しました。

帽子をかぶったどんぐり発見!

このアラカシの樹、植え付けた最初の年は実を全く付けませんでした。
園庭でどんぐり拾いをする子供達の様子をとても楽しみにしていたのに、そのどんぐりがならずに、園長先生はとても心配そう。

そうやって、植え付けた樹のことをとても注意深く観察してくださってくださることに感謝しました。

どんぐりが実をつけるワケ

そこで私は園長先生にこんな話をしました。

心配ご無用。
元々、生産者さんの畑では実をつけていたアラカシを選んだので、そのうち間違いなく実をつける。はずです。
そして、どんぐりの実がついた時、その時にやっとこの樹は「ここで子孫を残して生きていくんだぞ。」と決心した時なのですよ。と。

これは、以前読んだ本の受け売りなんんですけどね(笑)
樹木にも、それぞれ意思がありコミュニケーションをとりつつ森が成長していっているということが分かるとてもあたたかい気持ちになる本です。

そして、最初の年は実をつけなかったアラカシですが、その翌年には数は少ないものの、少しどんぐりの実がついているのを発見。
無事に、実をつけたのでした。

成長するのは樹も私も同じ

約4年前といえば、コロナの大流行の本の少し前のこと。
コロナの流行によって、私たちの価値観やライフスタイルが大きく変化しましたが、そんな中で私はこども園、幼稚園・保育園のお仕事が増えていき、「保育環境整備」について、学ぶ機会が増えていきました。

最初にアラカシを植えたこの園庭での工事が一番最初の「園庭」の現場。
その時には、子供達に怪我をさせないようさせないよう!とドキドキハラハラしていたのですが、今はどうでしょう。

「クレーンと一緒に子供達、写真を撮りませんか?」
「木が植る前に子供達に間近に樹の根っこを見せてあげませんか?」
そんな風に声がかけられるようになりました。
樹と同じで、私もちょっとずつですが成長しているということですね。

そして、一般家庭では植えることのほとんどない「どんぐりの樹」についても、どん調べを進めているところです。

まとめー次の展開はどうなる?

アラカシが実をつけた。ということは、そこで子孫を残す。と決めたことになります。ザラザラの砂地のようだった園庭の土が、他の樹木の落葉やそれに伴って新たに生息し始めた微生物たちの影響によって、どんどんフカフカになっていっています。

この様子だと、アラカシが落としたどんぐりの実が、その場所で芽を出す日もそんなに遠くないかもしれませんね。

さて、急に冷え込んできて一気に冬の気配。
ちょっと風邪気味かも?なんて方もいらっしゃるのでは。
あたたかくして、お過ごしくださいね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。


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